文中(ぶんちゅう)は、日本の14世紀後半の、南北朝時代における南朝の元号で、1372年5月から始まり、1375年6月26日まで、4年間使われた。期間中の天皇は、長慶天皇である。

文中期、文中年間、文中年中などとも言われ、およそ1372年-1375年の間を指す。

文中の前の南朝の元号は建徳であり、次の元号は天授である。

【年】
文中元年 - 西暦1372年。子(ね)年、干支は壬子。建徳3年
文中2年 - 西暦1373年。丑(うし)年、干支は癸丑
文中3年 - 西暦1374年。寅(とら)年、干支は甲寅
文中4年 - 西暦1375年。卯(う)年、干支は乙卯。天授元年

【関連記事】
元号 - 特定年間の称号、一世一元の制以前は長く使用されれば安定、短ければ混乱