神功皇后が祇園天王を勧請、境内に雨夜神社、7月三つの神事
[住所]福井県丹生郡越前町天王18-24
[電話]-
八坂神社(やさかじんじゃ)は、福井県丹生郡越前町天王にある神社。北陸本線の北鯖江駅の西北約7.5キロ、町役場の北。近代社格では郷社。御朱印の有無は不明。
神功皇后が三韓を征して還幸の時、この地の蛇谷山に祇園天王を勧請したことに始まるという。鎌倉時代には、別当寺として応神寺が建立され、応神寺七坊と称された。
南北朝時代後期の応安7年(1374年)、背後の蛇谷山嶺谷に散在していた社を現在地に統合した。
境内左手に天満神社、愛宕神社、御塔神社が、境内右手に薬師神社、八幡神社、市姫神社、神明神社、白山神社がある。
祇園牛頭天王宮とも称したが、明治になって、神仏判然の令により阿麻伎美神社(あまきみじんじゃ)に改称し、さらに現社号に改称した。
明治8年(1875年)、郷社に列した。御祭神は、素盞嗚尊・奇稻田姫命・応神天皇。例祭は9月23日。
明治43年(1910年)4月25日、もと天王村の産土神で、朝日村天屋に鎮座していた雨夜神社(雨夜神)が当社境内に移転した。
この雨夜神社は、『延喜式神名帳』にある「雨夜神社(越前国・丹生郡)」に比定される式内社(小社)の論社。
当社境内への移転とともに、雨夜神社は麻畠鎮座の無格社稲荷神社(保食神)を合祀した。なお、この雨夜神社は当社の境内社とされるが、別の神社とも。
なお、式内社「雨夜神社」の論社は他に、越前市の大虫町の大虫神社が合祀したもの、岡本町の岡太神社がある。
昭和36年(1961年)の台風で境内の杉木が多数倒木し、これを期に、社殿が改築された。その際に、旧内陣の床下より多数の仏像・仏具が発見された。
いずれも平安時代末期のものと鑑定され、仏像四躯、光背一面が重要文化財に指定された。明治の神仏判然の際に関係者によって隠されたものだという。
また、境内社である御塔神社の御祭神で、頭上に十一面をもつ鎌倉時代の作、像高61.5センチ、桧材の木造女神像が伝わる。
当社には7月に神事が集中し、先の木造女神像と同様、「八坂神社神事」として、町の文化財に指定されている。
7月7日は獅子渡御で、「おししさま」と称し、獅子頭と鼻長(猿田彦)の面が、七郷用水筋を中心とした氏子村13集落を、除疫・豊穣を祈念して巡幸する。
7月14日は祇園祭で、京都の「御霊会」に起源をもつ祭礼であり、子供達による願人坊踊りが奉納される。なお、「御輿渡御」は6年ごとに斎行される。
7月30日は鎮火祭で、「護摩焚き」「みなづき」とも称する。社殿庭で、鎮火・道饗・大抜の祭の祝詞が奏され、それぞれ鎮魂・悪霊被い・罪・穢を祓う。
その間斎火が焚かれ、神楽太鼓に合わせて巫女舞が奉納される。
【ご利益】
厄災除け、悪疫退散、無病息災、家内安全
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神功皇后が三韓を征して還幸の時、この地の蛇谷山に祇園天王を勧請したことに始まるという。鎌倉時代には、別当寺として応神寺が建立され、応神寺七坊と称された。
南北朝時代後期の応安7年(1374年)、背後の蛇谷山嶺谷に散在していた社を現在地に統合した。
境内左手に天満神社、愛宕神社、御塔神社が、境内右手に薬師神社、八幡神社、市姫神社、神明神社、白山神社がある。
祇園牛頭天王宮とも称したが、明治になって、神仏判然の令により阿麻伎美神社(あまきみじんじゃ)に改称し、さらに現社号に改称した。
明治8年(1875年)、郷社に列した。御祭神は、素盞嗚尊・奇稻田姫命・応神天皇。例祭は9月23日。
明治43年(1910年)4月25日、もと天王村の産土神で、朝日村天屋に鎮座していた雨夜神社(雨夜神)が当社境内に移転した。
この雨夜神社は、『延喜式神名帳』にある「雨夜神社(越前国・丹生郡)」に比定される式内社(小社)の論社。
当社境内への移転とともに、雨夜神社は麻畠鎮座の無格社稲荷神社(保食神)を合祀した。なお、この雨夜神社は当社の境内社とされるが、別の神社とも。
なお、式内社「雨夜神社」の論社は他に、越前市の大虫町の大虫神社が合祀したもの、岡本町の岡太神社がある。
昭和36年(1961年)の台風で境内の杉木が多数倒木し、これを期に、社殿が改築された。その際に、旧内陣の床下より多数の仏像・仏具が発見された。
いずれも平安時代末期のものと鑑定され、仏像四躯、光背一面が重要文化財に指定された。明治の神仏判然の際に関係者によって隠されたものだという。
また、境内社である御塔神社の御祭神で、頭上に十一面をもつ鎌倉時代の作、像高61.5センチ、桧材の木造女神像が伝わる。
当社には7月に神事が集中し、先の木造女神像と同様、「八坂神社神事」として、町の文化財に指定されている。
7月7日は獅子渡御で、「おししさま」と称し、獅子頭と鼻長(猿田彦)の面が、七郷用水筋を中心とした氏子村13集落を、除疫・豊穣を祈念して巡幸する。
7月14日は祇園祭で、京都の「御霊会」に起源をもつ祭礼であり、子供達による願人坊踊りが奉納される。なお、「御輿渡御」は6年ごとに斎行される。
7月30日は鎮火祭で、「護摩焚き」「みなづき」とも称する。社殿庭で、鎮火・道饗・大抜の祭の祝詞が奏され、それぞれ鎮魂・悪霊被い・罪・穢を祓う。
その間斎火が焚かれ、神楽太鼓に合わせて巫女舞が奉納される。
【ご利益】
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