飛鳥朝末期からの奉斎、拝師郷、上下村の頼成の獅子舞
[住所]富山県砺波市頼成1720
[電話]-

林神社(はやしじんじゃ)は、富山県砺波市頼成にある神社。城端線の油田駅の東約5.5キロ。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「林神社(越中国・砺波郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

入口左手に「延喜式内林神社」と刻まれた社号標が立ち、石鳥居扁額には「式内林神社」とある。社伝によれば、飛鳥時代末期の大宝年間(701年-704年)から日臣命を奉斎したと伝わる。

拝師郷に鎮座する式内社だとされる。この拝師郷が林になったものか。他の論社の市内林の当社および式内同名神社には、「拝止」の伝承が残る。

古来より近郷13ヶ村の維持により、盛大な祭典が行われ、社地は広大、社殿は壮大で、五社権現とも称した。戦国時代の永正3年(1506年)、上杉謙信の兵乱で社殿が焼失、古記録なども失った。

明治になり、現社号に復し、村社に列した。明治40年(1907年)には神饌幣帛料供進社に指定された。

大正2年(1913年)に神明社(天照大神豊受大神)、八幡社(応神天皇)を、昭和11年(1936年)に金刀比羅社(大己貴命・崇徳天皇)を合祀した。

昭和16年(1941年)5月、社前の西慶寺からの失火により、部落大火の災禍にかかり、当社の社殿も焼失。昭和22年(1947年)11月、仮殿から再建された。

平成になり、社殿が再建されたようで、平成16年(2004年)11月3日には竣工慶賀祭が斎行され、獅子舞などが奉納された。

例祭は11月3日で秋季例大祭。「頼成の獅子舞」が奉納される。獅子舞は上村が雄獅子、下村が雌獅子の二頭立てで宮参りが行われる。

サンパサ、ボウ、ナギナタ、カマ、テッポウなどが演じられ、また下村では、獅子頭など獅子舞道具一式の保管場所を移し替える「宿替え」が伝わる。

この「宿替え」という行事は、獅子舞が盛んな県内でも極めて珍しいものとされている。

【ご利益】
交通安全、厄災除け、無病息災、諸願成就
林神社 富山県砺波市頼成
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