飛鳥朝創祀の式内・坂本神社、南北朝期に火災で移転、諏訪神勧請
[住所]岐阜県中津川市茄子川1792-1
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坂本神社諏訪社(さかもとじんじゃすわしゃ)は、岐阜県中津川市茄子川にある神社。中央本線の美乃坂本駅の南約3キロ。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「坂本神社(美濃国・恵奈郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。正式には諏訪神社。

社伝によれば、飛鳥時代の第42代文武天皇2年(698年)、豊城入彦命を御祭神とする坂本神社として創祀。現在地の北1キロほど深沢に鎮座していたという。

旧地には坂本神社と刻んだ石標があるという。南北朝時代の延文2年(1357年)3月、野火のために焼失し、現在地に遷座し、建御名方神と他2柱を奉斎した。

江戸時代になり、慶長(1596年-1615年)・延宝(1673年-1681年)以降、修復を加えて、諏訪神社を称するようになったという。

江戸時代後期になり、千旦林の八幡神社との間で、式内論争となった。その際は、両者とも坂本神社の名称を使わないことが取り決められた。

御祭神は建御名方神。誉田別尊・速玉男命を配祀する。例祭は10月第3日曜日で秋季例大祭。神紋は、梶の葉、葉が三枚あるので三本梶とも。

本殿の右手に坂本天満宮という大きな境内社があり、社殿前に牛像がある。本殿の左手には境内社の小社が並んでいる。

右手から、天神社(菅原道真公)、金刀比羅社(金刀比羅大神)、秋葉社(火産霊神)、御鍬社(天御中主神)、州原社(伊邪那岐命伊邪那美命)、神明社(天照皇大神)、山神社(大山祇神)。

また、境内の西側に駐車場があり、その傍らに御社宮神と刻まれた石碑が立っている。

【ご利益】
五穀豊穣、厄災除け、事業成功、一族・子孫繁栄
坂本神社諏訪社  岐阜県中津川市茄子川
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