4月祭礼でだんじり、見物の女性を追う獅子、戒める拝翁
[住所]岐阜県美濃加茂市下米田町今元入会地5
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諏訪神社(すわじんじゃ)は、岐阜県美濃加茂市下米田町にある神社。住所や山本357とも。高山本線の中川辺駅の南東約3キロ、飛騨川を渡る。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「中山神社(美濃国・賀茂郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では郷社。下米田諏訪神社とも。

創祀年代は不詳。もとは美濃国賀茂郡下飯田村中山、現在の加茂郡川辺町下飯田に鎮座していたという。地名が式内根拠か。

別説では、永禄年間(1558年-1570年)に兵火で焼失した中山神社を、米田城城主肥田玄蕃の命で肥田長寿丸が現在地に再建した、とも。

この際、信濃国諏訪大社を祀り、現社号に改称したという。この再建年だろうか、永緑12年(1569年)9月24日に再建の記録が残る。

江戸時代初期の慶長14年(1609年)、前期の寛永11年(1634年)、延宝8年(1680年)にそれぞれ社殿造営の記録がある。

明治6年(1873年)2月、郷社に列し、明治40年(1907年)3月27日には神饌幣帛料供進社に指定された。

御祭神は建御名方命。例祭は4月第1土・日曜日、4月2日に近い土・日曜日とも。武田信玄と上杉謙信の像を乗せた2台のだんじりが参道を引き回される。

斜面を登り当社に到着すると、米田囃子が演奏される。このだんじりの引き回しの際、これを見物している女性を追い掛け回す獅子が登場する。

この獅子を、天狗の面をして榊を手にした拝翁が戒めるという、一風変わった行事が伝わっている。また、奉納相撲が行われる。

境内には、樹高23メートル、目通り幹囲5.4メートル、推定樹齢300年以上の大スギがある。大杉として、市の天然記念物に指定されている。

【ご利益】
武運長久・勝運、身体壮健、厄災除け
諏訪神社 岐阜県美濃加茂市下米田町
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