桃山期の木額、江戸前期造営、旧地に田中神社、昭和まで太梵天王宮
太部神社 岐阜県加茂郡川辺町比久見1032
[住所]岐阜県加茂郡川辺町比久見1032
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太部神社(たべじんじゃ)は、岐阜県加茂郡川辺町比久見にある神社。飛騨川東岸、高山本線の中川辺駅の北東約2キロ。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「太部神社(美濃国・賀茂郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

創祀年代は不詳。もとは御名代に働く部民(べのたみ)である生部の祖、あるいはそれを牽いた伴造を祀ったと考えられている。

もとは現在地より北へ約3町あまり、字八反田の地にあった。その地には現在、田中神社が祀られており、田中神社は式内社「太部神社」の旧地とされる。

安土桃山時代の天正4年(1576年)6月16日の紀年のある木額が現存し、江戸時代前期の寛永16年(1639年)には造営の記録が残る。

旧地から現在地への遷座は火災によって、とされるが、時期は不明。以上の経緯から、現在地への遷座は、戦国時代から安土桃山時代にかけてまで行われたと考えられている。

江戸時代には太梵天王宮と称していた。明治になり、村社に列し、明治40年(1907年)3月27日、神饌幣帛料供進社に指定された。

昭和2年(1927年)12月7日、現社号に復した。御祭神は、国常立命高皇産霊神神皇産霊神。例祭は4月5日。

境内社に、八幡神社・神明神社・南宮神社・秋葉神社がある。なお、式内社「太部神社」の論社は他に、町内中川辺の太部古天神社がある。

【ご利益】
地域安全、家内安全
太部神社 岐阜県加茂郡川辺町比久見
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