平城宮跡「東院庭園」北側、室町期本殿が重文も非公開?
[住所]奈良県奈良市法華寺町600
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宇奈多理坐高御魂神社(うなたりにいますたかみむすびじんじゃ)は、奈良県奈良市法華寺町にある神社。平城宮跡の「東院庭園」の北側すぐ。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「宇奈太理坐高御魂神社(大和国・添上郡)」に比定される式内社(大社、月次相嘗新嘗)。近代社格では村社。

現在は、地元では「うなたり社」「西の宮さん」などと呼ばれ、親しまれている。

創祀年代は不詳。神功皇后の御代、武内宿禰の勧請とも伝えられる。「宇奈太理」は、菟名足・菟足・宇奈足などとも記されたという。

『日本書紀』に、第41代持統天皇6年(692年)2月、新羅の調を伊勢住吉紀伊大倭、菟名足の五社に奉るとある。

奈良時代前期の天平2年(730年)「大和税帳新抄格勅符抄」にも記載されている。平安時代前期の貞観元年(859年)4月10日、法華寺薦枕高御産栖日神として正三位。

しかし、正暦2年(991年)、東大寺春日庄内に大社菟足社の存在が確認されている。いずれかの時期に穴吹神社(穴栗神社)付近に遷座し、春日大社境内に遷座したようだ。

その後、衰微したようで、詳細は不明ながら、記録としては寛弘9年(1012年)3月にも確認できるという。

現在地への遷座時期も不明だが、境内一帯は、第51代平城天皇の楊梅宮址、春日斎宮の斎院址などの説がある。

。鎌倉時代後期の弘安元年(1278年)7月「仏餉田寄進状」に「桜梅天神」と記載されている。他にも、楊梅天神とも。

古来、法華寺の鎮守社として、その管理下にあったが、明治の神仏分離で、本地仏であった十一面観音は法華寺に移された。

御祭神は、高御魂尊(中座)、天太玉命(東座)、思兼命(西座)の三座。本殿は室町時代初期の建築遺構を残し、三間社、流造、桧皮葺で国の重要文化財に指定されている。

境内社に、天孫降臨に随従した神々を祀る天細女命社・猿田彦命社・手力男命社・大宮媛命社・豊岩窓命社がある。

門がしまっており、中には進めない。いつも閉まっているのかは不明だが、隙間から一部が見えるのみである。

【ご利益】
諸願成就、学業・受験合格
宇奈多理坐高御魂神社 奈良県奈良市法華寺町
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