大神神社の近く、式内・稔代神社とも、白山神社と薬師堂
[住所]奈良県桜井市三輪305
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素戔嗚神社(すさのおじんじゃ、素佐男神社)は、奈良県桜井市三輪にある神社。桜井線の三輪駅の東すぐ、大神神社のすぐ近く。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「稔代神社(大和国・城上郡)」に比定される式内社(小社)の参考社。近代社格では村社。

創祀年代や由緒は不詳。当社は大神神社の摂社ともされ、大神神社の境内地図にも記載はあるが、大神神社の公式サイトの摂社紹介に含まれていない。

ただし、当社頭案内では、「当社は三輪明神のこ祭神大国主命の親神様素佐男命をお祀りしています」とあり、三輪明神=大神神社との関連を示している。

式内社「稔代神社」は、一般的には廃絶、あるいは所在不明とされるが、式内社研究家の志賀剛が当社に比定する説を発表している。

当社の境内には、当社の他、白山神社、薬師堂がある。近世には白山社と呼ばれ、あるいは当社の所在地は薬師堂垣内などとも呼ばれた。

つまり、時代によって主客が変遷していった可能性がある。当社は、「元気・勇気・優しさの神「ぎおんさん」という呼び名で親しまれ」ているという。

白山神社は、加賀白山の信抑を引き継ぐもので、その祭礼は氏神である当社と併わせて行われるという。

薬師堂は、正面南向きの堂の中に十二神将のみ仏に囲まれて祀る。毎月8日、村の有志の女性たちによって奉斎されたという。

また、1月・4月・7月・10月の8日には、平等寺の和尚を招来して、安泰祈願が行われるという。

当社の御祭神は素佐男命(素盞鳴命)。「天照大神の弟神で大国主神(大黒さん)の親神様」。

毎月7日が祭日で 1月・7月・10月に大祭を催し、1月の綱掛祭、7月のぎおんさんの夏祭は特に賑わうという。

他の境内社に、庚申・愛宕・金毘羅大権現がある。「歯定さん」といって歯痛に霊験あるとして信仰されているという。

【ご利益】
悪疫・病魔退散、無病息災、歯痛封じ、病気平癒
素戔嗚神社 奈良県桜井市三輪
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