與喜天満宮近く「ごつてらさん」、式内合祀、イチョウ
[住所]奈良県桜井市初瀬79
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素盞雄神社(すさのおじんじゃ)は、奈良県桜井市初瀬にある神社。近鉄大阪線の長谷寺駅の北東約1.4キロ。長谷寺、與喜天満宮の近く。御朱印の有無は不明。

社伝によれば、平安時代の天暦2年(948年)、神殿大夫武磨(こうどのたいふたけまろ)が菅公(菅原道真)の霊を與喜天満宮に祀った。

その際、與喜山は天照大御神降臨の山だから、その弟神、素盞雄命の霊を鎮めなければならないといい、ここへ社殿を構えたのが始まりだという。

地元では、疫病除けの神として、本地佛牛頭天王(ほんじぶつごずてんのう)=祇園精舎の守護神から転訛した「ごつてらさん」の俗称で親しまれている。

明治41年(1908年)、與喜天満宮境内にあった鍋倉神社を合祀した。『延喜式神名帳』にある「堝倉神社(大和国・城上郡)」に比定される式内社(小社)。

この鍋倉神社は大倉比売命を御祭神とし、第10代崇神天皇7年の創祀とも伝わる。もとは與喜山山頂に鎮座していたとも。

ただ、近世には当社そのものが式内社「堝倉神社」と考えられたようで、明治になり、当社が現社号に定まると、式内社「堝倉神社」を與喜天満宮境内に移した、とも。

つまり、明治41年になって、再び、式内社「堝倉神社」を與喜天満宮から戻したことになる。

明治初年(1868年)、長谷寺境内より末社として十二社明神を遷し、鍋倉神社の遷座とともに、その末社秋葉明神を合祀した。

当社の御祭神は素盞雄命。例祭は7月13日。茅の輪神事が行われる。地元川上区の産土神として崇敬されている。

境内に入って左に、県の天然記念物に指定されている「初瀬のイチョウの巨樹」がある。イチョウとしては県下最大のもの。

樹高約40メートル、板張り南北約23メートル、東西約21メートル、目通り周囲約7.15メートル。小さな境内のため、余計に大きく感じる。

【ご利益】
厄災除け、悪疫・病魔退散、安産
素盞雄神社 奈良県桜井市初瀬
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