鎮花祭で知られる大神神社摂社「しずめさん」、三輪山登拝口と霊水
[住所]奈良県桜井市三輪1422
[電話]0744-42-6633 - 大神神社

狭井神社(さいじんじゃ)は、奈良県桜井市三輪にある神社。大神神社の摂社で、その北、狭井川の畔にある。参拝すれば、御朱印を頂ける。

『延喜式神名帳』にある「狭井坐大神荒魂神社五座(大和国・城上郡)」に比定される式内社(小社、鍬靫)。正式名称は式内社名通り、狭井坐大神荒魂神社。

頂上近くに高宮神社が祀られている、三輪山への登山口が境内にあることで知られる。創祀年代は不詳。一説に、第11代垂仁天皇の勅により創祀されたという。

狭井川は『古事記』に詳述される、初代神武天皇とその皇后である姫蹈鞴五十鈴姫命のロマンスの地。狭井川に関わる、神武天皇の歌皇后の歌ともに『古事記』に収録されている。

社殿は入母屋造り(檜皮葺)の拝殿、その奥の階段上に春日造り本殿が西面して鎮座する。通称は花鎮社(華鎮社。はなしずめのやしろ)。

大宝神祇令に、季春(3月)鎮花祭とある。鎮花祭は、春花飛散の時に、疫神が分散して病を流行らせるので、それを鎮めるために行われる祭。

現在も毎年4月18日、大神神社と当社で鎮花祭が行われる。俗に薬まつりともいう。もともとの起源は、『古事記』に記載された第10代崇神天皇の御代の出来事だという。

当社は俗に「しずめさん」と呼ばれ親しまれている。境内には万病に効くという神水「薬水」が湧く「薬井戸」があることでも有名で、薬水は三輪山を水源とする湧き水。

参拝した後、備え付けの殺菌済みのコップで薬水をくんでのどを潤すことができる。狭井神社への参道・くすり道には多くの薬用植物も多い。

御祭神は、大神荒魂神・大物主神・姫蹈鞴五十鈴姫命・勢夜陀多良姫命事代主神。本社である大神神社の荒魂を祀る神社として知られる。

三輪山への登拝は、当社の社務所での許可が必要。入山初穂料は300円。受付は9時-14時。日本を代表する聖地であり、パワースポット。撮影禁止など禁止事項も多い。

【ご利益】
病気平癒、悪疫・病魔退散、健康長寿、身体壮健
狭井神社 奈良県桜井市三輪
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