雄神山が御神体山「三輪さんの奥の院」、国津神社との「やすんば」
[住所]奈良県奈良市都祁白石町
[電話]-
雄神神社(おがじんじゃ)は、奈良県奈良市都祁白石町にある神社。国道25号線の名阪国道から国道369号線を南下。御朱印の有無は不明。
『延喜式神名帳』にある「出雲建雄神社(大和国・山辺郡)」に比定される式内社(小社)の論社。大神神社の奥の院と呼ばれる。
創祀年代は不詳。当社の東方に、雄神山(のがやま)・雌神山(めがやま)という古代から信仰された山がある。
二つ合わせて、「ののさん」。野野上岳、野々神岳などと表記される。雄神山(雄岳。標高550.6メートル)、雌神山(雌岳。標高531.5メートル)。
当社の御神体は雄神山そのもの。全山は禁足地とされている。そのため、当社には拝殿だけで本殿はない。山頂には石室があって白い大蛇が住んでいるともされる。
白い蛇をみた者は命を失うと伝わる。また、黒い大蛇ともされ、当社神の神使だともいう。また、当社神そのものが蛇とも言われる。
大神神社との共通性が多い。「三輪さんの奥の院」と言われる所以である。また、当社西方600メートルに國津神社(国津神社)がある。
やはり創祀年代は不詳だが、闘鶏国造が置かれていた、古代都祁国の中心地、都祁平野の東方で、水湧庄の中央丘陵、字神子尻に大きな白い石があった。
国つ神として崇敬せられ、社殿を建立、国津大明神と称せられた。地名の白石はこの白石に由来すると考えられる。
当社と国津神社の間の参詣道には、道路の北側に3ヶ所、南側に1ヶ所、「やすんば(休んば)」と呼ばれる叢林が残っている。当社神が国津神社に移動する際、休む場所。
当然、この叢林を穢すことは許されず、破れば祟りがあると伝わる。国津神社に最も近い「やすんば」だけが、今も完全な姿をとどめているという。
国津神社、四つの「やすんば」は完全にとは言わないまでも、直線でつながり、雄神山と雌神山のほぼ中央を貫く。これは、夏至の朝日の方向ともされる。
当社の御祭神は出雲健男命(いずもたけおのみこと)。式内比定根拠である。他の論社に、石上神宮の境内摂社、市内藺生町の葛神社がある。
拝殿には「金銀銅鉄」の扁額が掛かる。当地の土壌には金属成分は少なくないとされ、当社西方の都祁水分神社付近から南側は赤土の色が濃いとされている。
それ以外にも、この神饌所という看板が掲げられた拝殿は独特で、さい銭箱もあるが、それよりも古い形態とされる饌米受も設置されている。
拝殿から拝めば、雄神山を拝むことになるのだが、そのずっと手前、拝殿の奥には小さい石が上に置かれた巨石が磐座として祀られている。例祭は11月15日。
【ご利益】
諸願成就、五穀豊穣、地域安全、厄災除け

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雄神神社(おがじんじゃ)は、奈良県奈良市都祁白石町にある神社。国道25号線の名阪国道から国道369号線を南下。御朱印の有無は不明。
『延喜式神名帳』にある「出雲建雄神社(大和国・山辺郡)」に比定される式内社(小社)の論社。大神神社の奥の院と呼ばれる。
創祀年代は不詳。当社の東方に、雄神山(のがやま)・雌神山(めがやま)という古代から信仰された山がある。
二つ合わせて、「ののさん」。野野上岳、野々神岳などと表記される。雄神山(雄岳。標高550.6メートル)、雌神山(雌岳。標高531.5メートル)。
当社の御神体は雄神山そのもの。全山は禁足地とされている。そのため、当社には拝殿だけで本殿はない。山頂には石室があって白い大蛇が住んでいるともされる。
白い蛇をみた者は命を失うと伝わる。また、黒い大蛇ともされ、当社神の神使だともいう。また、当社神そのものが蛇とも言われる。
大神神社との共通性が多い。「三輪さんの奥の院」と言われる所以である。また、当社西方600メートルに國津神社(国津神社)がある。
やはり創祀年代は不詳だが、闘鶏国造が置かれていた、古代都祁国の中心地、都祁平野の東方で、水湧庄の中央丘陵、字神子尻に大きな白い石があった。
国つ神として崇敬せられ、社殿を建立、国津大明神と称せられた。地名の白石はこの白石に由来すると考えられる。
当社と国津神社の間の参詣道には、道路の北側に3ヶ所、南側に1ヶ所、「やすんば(休んば)」と呼ばれる叢林が残っている。当社神が国津神社に移動する際、休む場所。
当然、この叢林を穢すことは許されず、破れば祟りがあると伝わる。国津神社に最も近い「やすんば」だけが、今も完全な姿をとどめているという。
国津神社、四つの「やすんば」は完全にとは言わないまでも、直線でつながり、雄神山と雌神山のほぼ中央を貫く。これは、夏至の朝日の方向ともされる。
当社の御祭神は出雲健男命(いずもたけおのみこと)。式内比定根拠である。他の論社に、石上神宮の境内摂社、市内藺生町の葛神社がある。
拝殿には「金銀銅鉄」の扁額が掛かる。当地の土壌には金属成分は少なくないとされ、当社西方の都祁水分神社付近から南側は赤土の色が濃いとされている。
それ以外にも、この神饌所という看板が掲げられた拝殿は独特で、さい銭箱もあるが、それよりも古い形態とされる饌米受も設置されている。
拝殿から拝めば、雄神山を拝むことになるのだが、そのずっと手前、拝殿の奥には小さい石が上に置かれた巨石が磐座として祀られている。例祭は11月15日。
【ご利益】
諸願成就、五穀豊穣、地域安全、厄災除け

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