平安期に京都大原野を勧請、日貫村大明神、大元神楽
[住所]島根県邑智郡邑南町日貫3378
[電話]-
大原神社(おおはらじんじゃ)は、島根県邑智郡邑南町日貫にある神社。浜田自動車道から県道7号線を北東方向に進む。御朱印の有無は不明。
『延喜式神名帳』にある「大原神社(石見国・邑智郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では郷社。
江川盆地に沿い、当地の開拓を進めた尾張族が、領地拡大やその繁栄を祈願して奉斎したのが始まりだともいう。
ただし、第55代文徳天皇の御代、仁寿元年(851年)2月9日、京都大原野を勧請した。尾張族なのに藤原氏、という少し不思議な組み合わせ。
また仁寿元年は4月28日から始まっている。851年は4月27日以前、嘉祥4年となる。もとは大明神と呼ばれた場所に鎮座していた。
式内社「大原神社」は貞観13年(871年)4月、従五位上に進んでいる。他の論社に、上田所の同名神社と、阿須那の賀茂神社に合祀され相殿の同名神社がある。
江戸時代中期の享保5年(1720年)、桜井山の現在地に遷座した。古社地には小祠を置き、大明神と称し、祀っていたが、幕末の慶応3年(1867年)、その小社を合祀した。
近世までは、日貫村大明神と称された。明治4年(1871年)11月、旧津和野藩主で当時は知事となっていた亀井茲監が神鏡を寄進したという。
明治8年(1875年)7月28日、郷社に列し、明治40年(1907年)4月22日には神饌幣帛料供進社に指定された。
御祭神は、武甕槌命・齋主命・天児屋根命・比売大神の春日四神。例祭は4月23日で春季大祭。22日の前夜祭後、23日午後2時より神職5人以上で五穀豊作を祈願する。
その後、神輿巡幸がある。10月13日に式年祭がある。前夜祭にヨゴロ舞の奉納がある。また、大元神楽が伝わり、日貫地区だけでも複数の神楽団が組織されている。
隣接して、宝光寺がある。境内社として、本殿左右に桜井神社(八十麻加速毘神・大直毘神)と八幡神社(応神天皇・神功皇后)がある。
桜井神社は天暦8年(954年)勧請、八幡宮は永禄6年(1563年)に森田対馬守が宇佐神宮を勧請。また、招魂社(護国の英靈)、胡神社(大国主命・事代主命)がある。
他に、大元神社(豊受大神)、春日神社(武雷神)、金屋子神社(金山彦命・金山姫命)、八重山神社(伊座那岐命・事解男命)、金刀比羅神社(大物主命)がある。
【ご利益】
事業成功、一族・子孫繁栄、厄災除け
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大原神社(おおはらじんじゃ)は、島根県邑智郡邑南町日貫にある神社。浜田自動車道から県道7号線を北東方向に進む。御朱印の有無は不明。
『延喜式神名帳』にある「大原神社(石見国・邑智郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では郷社。
江川盆地に沿い、当地の開拓を進めた尾張族が、領地拡大やその繁栄を祈願して奉斎したのが始まりだともいう。
ただし、第55代文徳天皇の御代、仁寿元年(851年)2月9日、京都大原野を勧請した。尾張族なのに藤原氏、という少し不思議な組み合わせ。
また仁寿元年は4月28日から始まっている。851年は4月27日以前、嘉祥4年となる。もとは大明神と呼ばれた場所に鎮座していた。
式内社「大原神社」は貞観13年(871年)4月、従五位上に進んでいる。他の論社に、上田所の同名神社と、阿須那の賀茂神社に合祀され相殿の同名神社がある。
江戸時代中期の享保5年(1720年)、桜井山の現在地に遷座した。古社地には小祠を置き、大明神と称し、祀っていたが、幕末の慶応3年(1867年)、その小社を合祀した。
近世までは、日貫村大明神と称された。明治4年(1871年)11月、旧津和野藩主で当時は知事となっていた亀井茲監が神鏡を寄進したという。
明治8年(1875年)7月28日、郷社に列し、明治40年(1907年)4月22日には神饌幣帛料供進社に指定された。
御祭神は、武甕槌命・齋主命・天児屋根命・比売大神の春日四神。例祭は4月23日で春季大祭。22日の前夜祭後、23日午後2時より神職5人以上で五穀豊作を祈願する。
その後、神輿巡幸がある。10月13日に式年祭がある。前夜祭にヨゴロ舞の奉納がある。また、大元神楽が伝わり、日貫地区だけでも複数の神楽団が組織されている。
隣接して、宝光寺がある。境内社として、本殿左右に桜井神社(八十麻加速毘神・大直毘神)と八幡神社(応神天皇・神功皇后)がある。
桜井神社は天暦8年(954年)勧請、八幡宮は永禄6年(1563年)に森田対馬守が宇佐神宮を勧請。また、招魂社(護国の英靈)、胡神社(大国主命・事代主命)がある。
他に、大元神社(豊受大神)、春日神社(武雷神)、金屋子神社(金山彦命・金山姫命)、八重山神社(伊座那岐命・事解男命)、金刀比羅神社(大物主命)がある。
【ご利益】
事業成功、一族・子孫繁栄、厄災除け
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