西外城田神社（にしときだじんじゃ）は、三重県多気郡多気町野中にある神社。近代社格では村社。紀勢本線の佐奈駅の東約5キロ。御朱印の有無は不明。

創祀年代は不詳。室町時代の文明11年（1479年）の銘がある城田郷・原郷の野中村、正五位下玉串大内人宇治土公貞重の墓が野中の上宮と下宮の中間の高台にある。

宇治土公氏はその500年ほど前から原郷野中村に住み、農耕祭祀を掌る一族だったという。その一族が祭祀していた社ではないかとされる。

もとは八柱神社と称していたが、明治13年（1880年）2月に上宮神社と改称し、村社に列して、村社上宮神社などとも呼ばれた。

明治40年（1907年）12月5日、野中の石神神社など13社を合祀して現社号に改めた。この時合祀された13社に森庄村の旧八王子社、当時は八柱神社と呼ばれた社が含まれる。

この森庄八柱神社が、『延喜式神名帳』にある「相鹿木大御神社（伊勢国・多気郡）」に比定される式内社（小社）の参考社。

他の論社（参考社）に、四疋田八柱神社、相鹿上神社に合祀された木田神社がある。当社は明治42年（1909年）5月7日、現社地に遷座した。

御祭神は、天忍穂耳命・天穂日命・天津彦根命・活津彦根命・熊野櫲樟日命・田心姫命・湍津姫命・市杵嶋姫命・布留御魂・天御中主命・国狭土命・迦具土命・素戔嗚命・櫛稲田姫命・大山祇命・誉田別命・不詳二座（一座とも）。

例祭は12月10日。2月に祈年祭が、11月下旬に新嘗祭が行われ、月次祭は毎月1日と15日。

【ご利益】
地域安全、一族・子孫繁栄、家内安全、安産

【関連記事】
・三重県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、三重県に鎮座している神社の一覧