後に神明が勧請された西宮三座・東宮二座の五社神明、粥試の神事
小許曽神社 三重県四日市市小古曽2-28-2
[住所]三重県四日市市小古曽2-28-2
[電話]059-346-5373

小許曽神社(おごぞじんじゃ)は、三重県四日市市小古曽にある神社。四日市あすなろう鉄道内部線の小古曽駅の北西約300メートル。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「小許曾神社(伊勢国・三重郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。

創祀年代は不詳。旧小古曽村に鎮座した社。その地へ神明が勧請され、やがて両社が「五社神明」と呼ばれた。五社神明は、「西宮三座、東宮二座」だったという。

このうち、西宮三座が式内の当社、東宮二座が神明とされたようだ。明治期の神社明細帳では、当社の氏子数は89戸、神明社が54戸とある。

古老の伝によれば、この2社ごとに当屋制の祭祀組織により祭礼が行なわれてきた。現在でも特殊神事として、粥試(かゆだめし)がある。

明治元年(1868年)9月24日、明治天皇の東巡に際して、奉幣があった。村社に列し、明治39年(1906年)12月、神饌幣帛料供進社に指定された。

明治40年(1907年)、境内社の米田神社など、15社を合祀した。主祭神は、大日霊貴尊天宇受売命布刀玉命豊宇気毘売神天児屋根命を合祀している。

当社のもともとの主祭神が天宇受売命・布刀玉命、神明が大日霊貴尊・豊宇気毘売神だろうか。

例祭は10月第1日曜日。祈年祭が3月第1日曜日に、新嘗祭が11月23日に行われる。以上とは別に、下記のような社を合併したようだ。

・主祭神を大雀命、合祀神を五男三女神とするもの
・主祭神を水分神大山祇命建速須佐男命、合祀神を菅原道真とするもの
・主祭神を大綿津見命、合祀神を品陀和気命とするもの

なお、平成28年(2016年)11月13日、当社を解説した冊子「延喜式内 小許曽神社」(A4版、32ページ)が発刊された。

【ご利益】
地域安全、産業振興、事業成功、開運招福
小許曽神社 三重県四日市市小古曽
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