高岡城址、もと八王子社、大正期に熊野社の現在地に移転
高岡神社 三重県鈴鹿市高岡町1333
[住所]三重県鈴鹿市高岡町1333
[電話]059-372-0748

高岡神社(たかおかじんじゃ)は、三重県鈴鹿市高岡町にある神社。鈴鹿川北岸、高岡城址の近く。関西本線の河原田駅の南西約900メートル。御朱印の有無は不明。

鈴鹿橋を見下ろす尾根の中腹にある。『延喜式神名帳』にある「高岡神社(伊勢国・河曲郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。

創祀年代は不詳。永禄10年-11年(1567年-1568年)から元亀年間(1570年-1573年)にかけて、高岡城の没落により、兵火に罹り、旧記などを焼失した。

江戸時代、高岡村には八王子社と熊野権現があった。八王子社は街道の東の方に鎮座し、これが当社。熊野権現は現在地に鎮座した。

『勢陽五鈴遺響』には「……高岡本邑ノ入ロヨリ右ノ傍ノ小山二登り西二歩スコト一丁許熊野社アリ又山ノ麓二観音堂アリ又其道ヨリ東二去テ小祀アリ是本社ナリ」とある。

平安時代末期の保元2年(1157年)建立という新熊野山大福山寺(臨済宗)が、八王子社と熊野権現の神事祭事を管掌したという。いわゆる神宮寺・別当寺か。

同寺『大福田寺々記』によれば、「會聞彼有八尺霊鳥、余相三山本地佛哉。蓋惟高岡地主高龗者神王子也。囚三神降臨地歟。擧村皆感奇端……」とある。

つまり、八王子社、つまり当社は当地の地主神とされてきたことが分かる。明治2年(1869年)、明治天皇の東幸に際して、奉幣代拝があった。

明治6年(1873年)、村社に列し、明治39年(1906年)には神饌幣帛料供進社に指定された。明治42年(1909年)、熊野神社を含む8社を合祀した。

大正6年(1917年)、熊野神社があった現在地に移転した。御祭神は主祭神が高龗神。合祀神は以下の通り、多数にのぼる。

伊邪那美命・速玉之男命・予母都事解之男神・天照大御神天児屋根命菅原神久那斗神正哉吾勝勝速日天忍穂耳命天之菩卑能命天津日子根命活津日子根命熊野久須毘命多紀理比売命市寸島比売命多紀津比売命建速須佐之男命大山津見神

例祭は10月4日。宝物として、江戸時代中期の寛保元年(1741年)在銘の棟札1枚、「高岡神社」の鋳名がある神鏡1面がある。

【ご利益】
厄災除け、五穀豊穣、リフレッシュ
高岡神社 三重県鈴鹿市高岡町
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