社宝の古い型の高麗狛犬、藤堂高次が愛宕を勧請、龍神灯籠
[住所]三重県津市鳥居町210
[電話]059-225-4966
比佐豆知神社(ひさづちじんじゃ)は、三重県津市鳥居町にある神社。紀勢本線の津駅の南西約1.2キロ。安濃川北岸。参拝すれば、御朱印を頂ける。
『延喜式神名帳』にある「比佐豆知神社(伊勢国・安濃郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。
地元では天神と呼ばれて親しまれている。三重県神社庁の隣にある。鳥居の左右に、極めて特徴的な狛犬が安置されている。俗称はクレオパトラ狛。
当社秘蔵の神殿狛犬の模倣のもの。神殿狛犬も現存する。正式には、高麗狛犬と呼ばれるもので、髪型、尻尾、体型から考えても、本来は非常に古い型。
創祀年代は不詳。由緒もよく分からない。その社宝の高麗狛犬に記された年号により、奈良時代前後には現在地で奉斎されていたことが分かるという。
江戸時代前期の寛永9年(1632年)、藤堂高次が安濃津城の子の方角に鎮座する当社に山城国の愛宕神社の御分霊を相殿に勧請した。以来藤堂家代々に崇敬された。
藤堂家代々から御供米などが寄附され、毎年の大祭には、藩主を始め、領内の民が多数参加したと伝えられる。
雨土御前と呼ばれていたが、明治になり現社号に復した。明治2年(1869年)、明治天皇による神宮親拝の折、勅使が代拝により玉串を献上した。
明治6年(1873年)3月、村社に列し、後に神饌幣帛料供進社に指定された。御祭神は火之迦具土神。藤堂高次勧請の相殿神が今は主神か。例祭は10月24日。配祀神は以下の通り。
宇迦之御魂命・伊邪那美命・天照大御神・健速須佐之男命・大山祇命・品陀和気命・天之忍穗耳命・天之菩卑能命・天津日子根命・活津日子根命・多紀理毘売命・多岐都比売命・菅原道真・健御名方命
境内には、龍神灯籠が安置されている。この灯寵は太平型と呼ばれ、江戸中期、国内最艮の御影石によって造られたものだという。
福山藩主阿部家の江戸屋敷に置かれていたもので、昭和初期この屋敷を譲り受けたことにより、弁護士・吟詠家の渡辺龍神氏がこれを愛用していた。
その後、当社に寄進されたもの。この縁故か、当社参道に多くある灯篭が夜にライトアップされる。期間限定か、詳細は不明。
また、やはり境内には樹齢300年以上と伝えられる槙の木(イヌマキ)がある。江戸中期、海老屋商店が建てた屋敷に植えられたもの。
やはり近年、都市計画復興のため、6代目伊藤治夫が寄贈した。なお、式内社「比佐豆知神社」の論社は他に、市内安濃町草生の比佐豆知菅原神社がある。
伊勢国には奄芸郡にも同名の式内社があり、鈴鹿市寺家町の当社および式内同名神社に比定されている。
【ご利益】
厄災除け、火防

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・三重県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、三重県に鎮座している神社の一覧
[電話]059-225-4966
比佐豆知神社(ひさづちじんじゃ)は、三重県津市鳥居町にある神社。紀勢本線の津駅の南西約1.2キロ。安濃川北岸。参拝すれば、御朱印を頂ける。
『延喜式神名帳』にある「比佐豆知神社(伊勢国・安濃郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。
地元では天神と呼ばれて親しまれている。三重県神社庁の隣にある。鳥居の左右に、極めて特徴的な狛犬が安置されている。俗称はクレオパトラ狛。
当社秘蔵の神殿狛犬の模倣のもの。神殿狛犬も現存する。正式には、高麗狛犬と呼ばれるもので、髪型、尻尾、体型から考えても、本来は非常に古い型。
創祀年代は不詳。由緒もよく分からない。その社宝の高麗狛犬に記された年号により、奈良時代前後には現在地で奉斎されていたことが分かるという。
江戸時代前期の寛永9年(1632年)、藤堂高次が安濃津城の子の方角に鎮座する当社に山城国の愛宕神社の御分霊を相殿に勧請した。以来藤堂家代々に崇敬された。
藤堂家代々から御供米などが寄附され、毎年の大祭には、藩主を始め、領内の民が多数参加したと伝えられる。
雨土御前と呼ばれていたが、明治になり現社号に復した。明治2年(1869年)、明治天皇による神宮親拝の折、勅使が代拝により玉串を献上した。
明治6年(1873年)3月、村社に列し、後に神饌幣帛料供進社に指定された。御祭神は火之迦具土神。藤堂高次勧請の相殿神が今は主神か。例祭は10月24日。配祀神は以下の通り。
宇迦之御魂命・伊邪那美命・天照大御神・健速須佐之男命・大山祇命・品陀和気命・天之忍穗耳命・天之菩卑能命・天津日子根命・活津日子根命・多紀理毘売命・多岐都比売命・菅原道真・健御名方命
境内には、龍神灯籠が安置されている。この灯寵は太平型と呼ばれ、江戸中期、国内最艮の御影石によって造られたものだという。
福山藩主阿部家の江戸屋敷に置かれていたもので、昭和初期この屋敷を譲り受けたことにより、弁護士・吟詠家の渡辺龍神氏がこれを愛用していた。
その後、当社に寄進されたもの。この縁故か、当社参道に多くある灯篭が夜にライトアップされる。期間限定か、詳細は不明。
また、やはり境内には樹齢300年以上と伝えられる槙の木(イヌマキ)がある。江戸中期、海老屋商店が建てた屋敷に植えられたもの。
やはり近年、都市計画復興のため、6代目伊藤治夫が寄贈した。なお、式内社「比佐豆知神社」の論社は他に、市内安濃町草生の比佐豆知菅原神社がある。
伊勢国には奄芸郡にも同名の式内社があり、鈴鹿市寺家町の当社および式内同名神社に比定されている。
【ご利益】
厄災除け、火防

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