出雲国佐多神社を勧請、もとは佐多神社、鉾ヶ岳山頂に鎮座
剱神社 新潟県糸魚川市宮平1466
[住所]新潟県糸魚川市宮平1466
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剱神社(つるぎじんじゃ、剣神社)は、新潟県糸魚川市宮平にある神社。日本海ひすいラインの梶屋敷駅の南東約7キロ。参拝すれば、御朱印を頂ける。

『延喜式神名帳』にある「佐多神社(越後国・頸城郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

創祀年代は不詳。出雲国から佐多神社を勧請したといわれる。創建当時は佐多神社と称し、もとは鉾ヶ岳山頂に鎮座したという。

飛鳥時代の第41代持統天皇11年(697年)6月、案下の官幣を奉じられた。平安時代初期の大同4年(809年)、麓の現在地である宮平に遷座した。

往時は6月1日の祭典で、御中が鉾ヶ岳山頂の石祠に登拝したという。遷座後も旧地、奥宮として重要視され、祭典が続けられた。

いつしか、古代の劔を御神璽としたことから、現社号が定着した。鎌倉時代末期の元応2年(1320年)3月、社殿が造営された。

江戸時代前期の天和3年(1683年)。除地2石3斗7升2合が記録されている。幕末の文久3年(1863年)11月、社殿が造営された。

近世を通じて、劔大罐現、鶴亀大明神、劔三社大明神、劔三社権現などとも称された。明治になり、現社号に改称した。

明治6年(1873年)12月、村社に列した。明治15年(1882年)、宮平の大火により、当社の社務所も類焼した。

御祭神は、建速須佐之男尊建御名方命伊邪那岐尊大国主命。『越後風土記節解』では、伊弉諾尊・伊弉冉尊・素盞鳴尊とする。

『修造記』では、正殿に佐多神社を、南殿に瓊矛神社を、北殿に矛神社を祀ったとある。例祭は4月2日が春祭りで、10月13日が秋祭り。

なお、式内社「佐多神社」の論社は他に、市内北山の式内同名神社、上越市西本町の八坂神社がある。

【ご利益】
厄災除け、身体壮健、家内安全
剱神社 新潟県糸魚川市宮平
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