越後国造が奴奈川姫命の後裔を娶って創祀、7月に田伏祇園祭
[住所]新潟県糸魚川市田伏609-1
[電話]025-555-2228

奴奈川神社(ぬながわじんじゃ)は、新潟県糸魚川市田伏にある神社。日本海ひすいラインの梶屋敷駅のすぐ近く。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「奴奈川神社(越後国・頸城郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では郷社。田伏奴奈川神社とも。

高皇産霊尊の子である意支都久辰為命(おきつくしいのみこと)が高志国に降臨し、その子の俾都久辰為命(へつくしいのみこと)とその子の奴奈川姫命が当地を治めた。

以降、『古事記』にもある通り、八千矛神(大国主神)が奴奈川姫命のもとに通い、ともに国造りし、それが終わると、多布勢(たぶせ)の神沼山に岩隠れした、という。

第13代成務天皇の御宇、市入命が越後国の国造となって当地に来訪、奴奈川姫命の子である建沼河男命の裔、長比売命を娶り、当社を創祀したという。

創祀に当たり、市入命は神田神戸を寄附したが、市入命の後胤である国造藤好も当社を崇敬し、神田神戸を増附したという。

式内社「奴奈川神社」の論社は他に、市内一の宮の天津神社の境内社である奴奈川神社と、能生白山神社がある。

鎌倉時代後期の弘安4年(1281年)、蒙古来襲の時、異賊退治祈願のため、奉幣があった。江戸時代前期の寛永年間(1624年-1645年)、松平越後守光長が鏡一面を奉納した。

明治6年(1873年)12月、村社に列し、大正8年(1919年)には郷社に昇格した。御祭神は奴奈川姫命。相殿に大日霊命と八千矛神を祭る。神紋は榊九葉。

例祭は4月24日と10月24日。10月の秋祭りでは浦安の舞などが奉納される。7月には田伏祇園祭があり、当社でも神輿渡御などが行われる。

【ご利益】
子宝・安産、夫婦和合、家内安全、開運招福
奴奈川神社 新潟県糸魚川市田伏
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