平安初期に勅命で神職任命、七社大神、例祭に三条神楽奉納
中山神社 新潟県三条市西大崎2-23-16
[住所]新潟県三条市西大崎2-23-16
[電話]-

中山神社(なかやまじんじゃ)は、新潟県三条市西大崎にある神社。五十嵐川東岸、信越本線の東三条駅の南東約1.7キロ。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「中山神社(越後国・蒲原郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

創立年代は不詳。もとは大崎村の字中山にあり、山頂に鎮座した。山上に寄木が現存する。

平安時代初期の延暦年間(782年-806年)、勅命によって藤原淡海の胤である西野小次郎忠吉が神職に任じられた。

承平年間(931年-938年)、料地1000町歩を加賜された。平安時代末期の文治年間(1185年-1190年)、領主五十嵐小文治が社祠を七社平に移し、七代神を祀った。

そのため神号を七社大神と改めた。しかし、室町時代の延徳年間(1489年-1492年)、領主長尾因幡によって、邑を没収させられた。

戦国時代の永禄年間(1558年-1570年)、上杉輝虎の臣である大崎越前の支配となると、社祠を大崎村に移して再興された。

明治16年5月15日、村社に列した。御祭神は、国常立尊健御名方命木花咲屋姫命。例祭は4月17日と9月17日。県指定無形民俗文化財の三条神楽が奉納される。

当社の拝殿は木造平屋建て、入母屋、銅板葺、正面千鳥破風、平入、桁行3間、梁間1.5間、1間向拝付、外壁は真壁造り板張り。本殿は一間社流造、銅板葺。

境内社に、赤い鳥居のある稲荷社(稲倉魂命)と、罹石社(罹石神)・水神社(水神)・雨負社(雨負神)・大山社(大山祇命)・古峯社(古峯神)の合社がある。

他に庚申などいくつかの石碑が祀られている。なお、式内社「中山神社」の論社は他に、五泉市の当社および式内同名神社、阿賀野市宮下の旦飯野神社がある。

【ご利益】
厄災除け、武運長久・勝運、安産
中山神社 新潟県三条市西大崎
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