江戸中期本殿と鎌倉期の石燈籠、頂上に式内論社の吾野神社が鎮座
[住所]京都府与謝郡与謝野町加悦50-1
[電話]-
天満神社(てんまんじんじゃ)は、京都府与謝郡与謝野町加悦にある神社。近代社格では郷社。加悦天満宮とも。京都丹後鉄道宮豊線の与謝野駅の南西約6.5キロ。御朱印の有無は不明。
創建年代は不詳。丹波道主の子孫という細目道春の子、倉彦が菅原道真に仕え、道真が九州太宰府に配流の後、倉彦は丹後に帰り、道真の霊を祀ったという。
もとは中郡二箇にあり、後に与謝郡四辻天神河原に移った。細目より細見の姓になり、代々神官として奉仕しているという。
安土桃山時代の天正14年(1586年)、安良城主の有吉氏により現在地に遷宮したと伝えられる。ちりめん街道を眼下に見下ろす天神山。
参道の石段は137段。石段を登り詰めると、江戸時代中期の享保18年(1733年)に建立された本殿がある。府指定文化財。
その脇には高さ約2.6メートル、丹後を代表する鎌倉時代後期の作とされる石燈籠がある。花南岩製で、八角形・円筒竿・火袋大面取りの形。
明治6年(1873年)、村社に列し、大正10年(1921年)には郷社に昇格した。
昭和2年(1927年)、丹後大震災で社地が崩れ、社殿の倒壊が危惧されたため、もともと石段の正面にあった社殿が現在地に移転した。
例祭は10月第1日曜日で秋祭。4月下旬の土・日曜日には加悦谷祭が行われるが、当社でも、大神輿を担いでこの137段の石段を登る勇壮な姿を見ることができる。
この表参道の石段だけでなく、実相寺前から登るルートがあり、隠れたスポットとして語り部の間で通称「健脚コース」と呼ばれている。
当社本殿左から、さらに一段登った天神山頂上に、吾野神社(あがのじんじゃ)が鎮座する。現在は当社の境内社だが、もともとこの天神山で祀られた古い神社。
この吾野神社は、『延喜式神名帳』丹後国与謝郡にある「吾野神社」「阿知江いそべ神社」に比定される式内社(小社)の論社。「いそ」は山偏に石で、「べ」は部。
吾野神社の御祭神は我野媛(かやひめ)、またの名を我野廼媛(かやの)。この御祭神の呼び名が、「加悦」の語源。付近に円墳があり、吾野山古墳と称す。
なお、式内社「吾野神社」の論社は他に、宮津市の須津彦神社、吉野神社がある。「阿知江いそべ神社」の論社は他に、須津彦神社と、岩屋の式内同名神社がある。
【ご利益】
学業・受験合格、病気平癒、身体壮健
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天満神社(てんまんじんじゃ)は、京都府与謝郡与謝野町加悦にある神社。近代社格では郷社。加悦天満宮とも。京都丹後鉄道宮豊線の与謝野駅の南西約6.5キロ。御朱印の有無は不明。
創建年代は不詳。丹波道主の子孫という細目道春の子、倉彦が菅原道真に仕え、道真が九州太宰府に配流の後、倉彦は丹後に帰り、道真の霊を祀ったという。
もとは中郡二箇にあり、後に与謝郡四辻天神河原に移った。細目より細見の姓になり、代々神官として奉仕しているという。
安土桃山時代の天正14年(1586年)、安良城主の有吉氏により現在地に遷宮したと伝えられる。ちりめん街道を眼下に見下ろす天神山。
参道の石段は137段。石段を登り詰めると、江戸時代中期の享保18年(1733年)に建立された本殿がある。府指定文化財。
その脇には高さ約2.6メートル、丹後を代表する鎌倉時代後期の作とされる石燈籠がある。花南岩製で、八角形・円筒竿・火袋大面取りの形。
明治6年(1873年)、村社に列し、大正10年(1921年)には郷社に昇格した。
昭和2年(1927年)、丹後大震災で社地が崩れ、社殿の倒壊が危惧されたため、もともと石段の正面にあった社殿が現在地に移転した。
例祭は10月第1日曜日で秋祭。4月下旬の土・日曜日には加悦谷祭が行われるが、当社でも、大神輿を担いでこの137段の石段を登る勇壮な姿を見ることができる。
この表参道の石段だけでなく、実相寺前から登るルートがあり、隠れたスポットとして語り部の間で通称「健脚コース」と呼ばれている。
当社本殿左から、さらに一段登った天神山頂上に、吾野神社(あがのじんじゃ)が鎮座する。現在は当社の境内社だが、もともとこの天神山で祀られた古い神社。
この吾野神社は、『延喜式神名帳』丹後国与謝郡にある「吾野神社」「阿知江いそべ神社」に比定される式内社(小社)の論社。「いそ」は山偏に石で、「べ」は部。
吾野神社の御祭神は我野媛(かやひめ)、またの名を我野廼媛(かやの)。この御祭神の呼び名が、「加悦」の語源。付近に円墳があり、吾野山古墳と称す。
なお、式内社「吾野神社」の論社は他に、宮津市の須津彦神社、吉野神社がある。「阿知江いそべ神社」の論社は他に、須津彦神社と、岩屋の式内同名神社がある。
【ご利益】
学業・受験合格、病気平癒、身体壮健
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