神功皇后伝承が色濃く伝わる大気比さん、近くに銅鐸出土地
気比神社 兵庫県豊岡市気比字宮代286
[住所]兵庫県豊岡市気比字宮代286
[電話]0796-28-2468 - 絹巻神社

気比神社(けひじんじゃ)は、兵庫県豊岡市気比にある神社。日本海に臨む津居山湾に流れ込む気比川の河口の奥。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「氣比神社(但馬国・城崎郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。通称は、「大気比さん」。

社伝によれば、奈良時代の和銅2年(709年)の創祀である。敦賀にある氣比神宮と同様 、伊奢沙別命(大気比日子命・五十狹沙別命)を主祭神とし、神功皇后を配祀する。

一説に、神功皇后が敦賀から穴門へ向う途中、若狭、加佐、與佐、竹野の海を経て、この地から円山川を遡った。

粟鹿大神夜夫大神伊豆志大神小田井縣大神を詣でた後、一時この地で兵食を備えたという。

ある夜、越前筍飯の宮に坐す五十狹沙別大神が、神功皇后に「船を以って海を渡らば須く住吉大神を御船に祀るべし」と託宣した。

神功皇后は住吉三神を船に祀り、御食を五十狹沙別大神に奉って、この地を気比浦と称するようになったという。

当社は気比の村はずれにあるが、気比(港)には、気比の浜海水浴場としても知られ、日本海側で、現在も海運の利便性の高さはよく分かる。

また、当社のすぐ北には、銅鐸出土地がある。大正元年(1912年)9月、字溝谷(鷲崎)の石切場で4個の銅鐸が発見された地。

路傍に立った巨岩背面の小岩窟の中に、河原石や貝殻類を敷き並べ、その上に置かれていたという。当社祭祀との関連は不明だが、往古よりの聖地であることは間違いない。

渦巻文流水文銅鐸で、現在は国の重要文化財に指定され、東京国立博物館に所蔵されている。出土地は、市の文化財に指定されている。

『国司文書 但馬神社系譜伝』によれば、上記の神功皇后の説話を踏まえ、「気比大前神の十三世孫 気比彦命は、この三神を斎きまつるなり」とある。

兵庫県神社庁でも、御祭神は、五十茶狭沙別命であり、配祀神として、神功皇后・仲哀天皇を記載している。例祭は10月10日以降の最初の土曜日。

神輿・大檀尻1基・小檀尻1基・樽神輿1基の巡行がある。神輿の宮出しは、壇尻(だんじり)の橋渡し神事から始まる。境内に架かる宇上橋に壇尻が各神輿を出迎える。

壇尻の担ぎ棒に神輿の担ぎ棒を添えて、厳かに宮出しが始まる。川面に映る逆さ神輿は何ともいえぬ荘厳さに満ちているという。神輿は村内の御旅所3ヶ所を巡る。

大壇尻は新築の家庭を祝って巡り、午後には村の広場で勇壮な競い合いが披露される。夕刻には還幸。惜しまれながら、神輿は担ぎ手の唄う伊勢音頭とともに宮入する。

【ご利益】
海上安全、大漁満足、事業成功、地域安全
気比神社 兵庫県豊岡市気比
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