味美二子山古墳鎮座の物部神社を合祀、7月に味美総天王祭
[住所]愛知県春日井市二子町2-11-3
[電話]0568-32-0012

白山神社(はくさんじんじゃ)は、愛知県春日井市二子町にある神社。名鉄小牧戦の味鋺駅の北約1キロ。参拝すれば、御朱印を頂ける。

国の史跡である味美二子山古墳がある二子山公園の一角に鎮座する。当社近くにも白山神社古墳がある。味美白山神社、二子山白山神社などとも。

創建年代は不詳。江戸時代前期の万治2年(1659年)、尾張国春部郡味鋺村白山薮、現在の名古屋市北区楠町5丁目から現在地に遷座した。

御祭神は、伊邪那岐命伊邪那美命菊理比売命。その際に、味美二子山古墳の墳丘上に鎮座していた物部神社(可美真手命)を合祀して、社殿が建立された。

この物部神社は創祀年代不詳ながら、『延喜式神名帳』にある「物部神社(尾張国・春日部郡)」に比定される式内社(小社)の論社。

味美二子山古墳は前方部主軸を北西30度に向けた前方後円墳で、墳丘は全長96メートルの2段構築となっている。

隣接する味美白山神社古墳と御旅所古墳、500メートルほど北西にある味美春日山古墳などとともに、味美古墳群を形成している。

主体部(埋葬施設)は不明だが、築造時期は6世紀初頭とみられ、物部神社の存在から、物部氏に関係した当地の豪族が埋葬されたと考えられている。

式内社「物部神社」の論社は他に、豊山町の八所神社がある。当社殿は味美白山神社古墳の墳丘上に位置し、残存する周濠の一部は池として利用されている。

物部神社では、かつては西にある春日山(現在の春日山公園)まで神輿渡御が行なわれていたが、犬山街道の交通を妨げることが問題になった。

寛永年間(1624年-1645年)になって、隣接する塚が御旅所となり、変更された。この塚が御旅所古墳である。

大正7年(1918年)、春日山にあった春日神社(天児屋根命)を合祀した。例祭は10月第2月曜日。

7月13日夜、境内で盛大な総天王祭(提灯山祭り)が行われる。いわゆる「味美総天王祭」。11町内の氏子らによる、無病息災を祈る伝統行事。

この提灯山は放射状の11本の綱に200個以上の提灯が吊り下げられる。町内ごとの綱にその関係者が、ロウソクに火を灯した提灯を結びつける。

付け終わったところで、一斉に柱上に引き上げられると歓声と拍手がわき上がる。また、毎月の5・15・25日に境内では5の市(青空市)が開かれている。

味美二子山古墳を中心とした二子山公園には出土品を展示する施設「ハニワの館」が置かれ、毎年10月には市が主催する「ハニワまつり」が開催される。

境内社に、神明社(天照大神)、御鍬社(豊受比売命)、国府宮(尾張大国魂神)、津島社(須佐之男命)、秋葉社(火具都知命)、熱田社(倭建命)、金比羅社(大物主命)、厳島社(市寸島比売命)がある。

【ご利益】
家内安全、厄災除け、無病息災、地域安全(公式HP
白山神社 愛知県春日井市二子町
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