神楯4枚製造を命じられた丹波国楯縫氏、兵主神社が東に鎮座
楯縫神社 兵庫県丹波市春日町長王1288-1
[住所]兵庫県丹波市春日町長王1288-1
[電話]0795-74-0139 - 舟城神社

楯縫神社(たてぬいじんじゃ)は、兵庫県丹波市春日町長王にある神社。福知山線の黒井駅の西北西約3.5キロ。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「楯縫神社(丹波国・氷上郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。

創祀年代は不詳。御祭神は彦狭知命。『延喜式』には他に、大嘗会で用いる神楯4枚を丹波国の楯縫氏が造ることを定めており、当社との関連がうかがえる。

この楯を、物部氏後裔の石上氏・榎井氏が大嘗宮の南北の門に立てた。また、稲葉川の流域のこの一帯では、当社の他、地名などにも製銅・製鉄・武器などの関連がうかがえる。

さらに、式内社に楯縫神社は多いが、軍団が置かれた場所に多いとされ、やはり式内社に多い兵主神社とのセットという観点でも語られる。

当社の場合も当社地から東に3.5キロほど、黒井に丹波国唯一の式内・兵主神社が鎮座している。

中世以降、黒井城主が船城神社を崇拝したため、当社は衰退していったとも考えられている。

現在は、本殿は左右二殿あり、右手の大きめのものが楯縫社で主神が、左手のものが子守社で多紀理比売命を祀っている。

【ご利益】
産業振興、事業成功、子宝・安産
楯縫神社 兵庫県丹波市春日町長王
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