天孫降臨の地ともされる二上山の北東、陰陽木の二上銀杏
[住所]宮崎県西臼杵郡高千穂町押方2375-1
[電話]090-4474-2150

二上神社(ふたがみじんじゃ)は、宮崎県西臼杵郡高千穂町押方にある神社。近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

高千穂町と五ヶ瀬町の境界に位置する二上山は、南西の男岳、北東の女岳からなり、当社は北東の山麓に鎮座する。

二上山は『日本書記』に記された天孫降臨の山といわれ、『日向国風土記』逸文に出てくる高千穂の二上峯である。

北麓に乳が窟があり、天照大神の岩戸隠れにちなんだ場所とも、あるいは当地方の伝説に出てくる鬼八の住処とも伝えられる。

『神跡明細記』に鎮座地の小谷内を子種落ともいうとあることから、「伊弉諾尊伊弉冊尊の神子種生み給う所」とも伝えられている。

二上山の右に神塚山があり、高屋山陵のことでもあるといわれている。つまり、降臨した天孫の邇邇芸命の御子である天津日高彦火火出見尊の陵墓。

一般的に、高屋山上陵とも呼ばれるものは、宮内庁により治定された、鹿児島県霧島市溝辺町麓にある皇族陵を指す。

古来二上山にあった二上大明神を東と西の山麓に降ろして祀り、平安時代前期の昌泰6年(898年)、創建されたと伝えられる。

西山麓には三ヶ所神社が鎮座している。戦国時代の永正8年(1511年)12月19日、三田井右武が再建、若干の神領地が寄進された。

江戸時代後期の文化11年(1814年)に再建された記録が残る。参道の石灯籠には可愛らしいサルの彫刻が施され、本殿にも素晴らしい彫刻があり、町指定有形文化財。

明治4年(1871年)には山附神社に、明治34年(1901年)1月29日には二神神社に改称、昭和9年(1934年)には現社号に復した。

御祭神は、伊邪那岐尊・伊邪那美尊。例祭は5月3日。秋は参道の紅葉に定評がある。

御神木に二上銀杏がある。陰陽木とも。伊弉諾尊・伊弉冊尊が国を作る営みを表した神聖な男女の持ち物が自然に形とられたもの、とも。

縁結び、結婚、家庭円満、その他の願いが叶うように、そっと、木肌に手を触れて祈願するとされている。

【ご利益】
縁結び、夫婦和合、家内安全、スポーツ・技芸向上
二上神社 宮崎県西臼杵郡高千穂町押方
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