ゐたの明神・大古久明神とも呼ばれた式内、戦国期の棟札
井田神社 静岡県沼津市井田1
[住所]静岡県沼津市井田1
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井田神社(いたじんじゃ)は、静岡県沼津市井田にある神社。駿河湾の北東岸の山裾に鎮座する。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「井田神社(伊豆国・那賀郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

井田海水浴場から県道17号を目指してい少し内陸へ。大瀬崎から井田の集落に下っていく途中。創祀年代は不詳。

『伊豆国神階帳』に「従四位上 ゐたの明神」とある。御祭神は大国主命(大己貴命)。そのため、かつては「大古久明神」と呼ばれ、大黒天と考えられていたという。

戦国時代の永禄13年(1570年)、修造の記録が残り、この棟札が現存しており、現在は当社の社宝になっている。

江戸時代初期の慶長12年(1607年)の棟札には、「井田荘七箇村鎮守井田明神」とある。村の産土神として、農漁商工業の守護神として尊崇されてきた。

側に井立山妙田寺があり、往時は当社の別当寺だったと伝えられている。明治6年(1873年)8月、村社に列した。例祭は10月9日。

なお、式内社「井田神社」の論社は他に、市内内浦三津の気多神社がある。

【ご利益】
大漁満足、商売繁盛、産業振興
井田神社 静岡県沼津市井田
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