相殿の天神社と境内社が式内論社、江川家の寄進と祭祀
皇大神社 静岡県伊豆の国市韮山山木1072
[住所]静岡県伊豆の国市韮山山木1072
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皇大神社(こうたいじんじゃ)は、静岡県伊豆の国市韮山山木にある神社。伊豆箱根鉄道駿豆線の韮山駅の東、江川邸(旧韮山代官所跡)のさらに東。御朱印の有無は不明。

創祀年代は不詳。山木地区の鎮守。本殿に天照大神、相殿に菅原道真・平兼隆・八牧幣座神(やまきみてぐらのかみ)を祀る。

明治13年(1880年)、同地区内に祀られていた神明宮・天神社などが合祀されて成立したという。

この相殿の天神社が、『延喜式神名帳』にある「加理波夜須多祁比波預命神社(伊豆国・田方郡)」に比定される式内社(小社)の論社。

式内社「加理波夜須多祁比波預命神社」の論社は他に、伊東市宇佐美の比波預天神社、赤沢の三島神社、またあまり指摘されないが、大平神社がある。

境内社に、来宮神社・八牧別所幣座神社・滝山明神・山木稲荷がある。

この瀧山明神が、『延喜式』神名帳にある「剣刀石床別命神社/劔刀石床別命神社(伊豆国・田方郡)」に比定される式内社(小社)の論社。

式内社「剣刀石床別命神社」の論社は他に、三島市谷田の式内同名神社がある。

例祭は10月17日に近い日曜日で、例大祭。毎年年末には、江川家から供え餅と注連縄飾りが当社に納められる。

社殿は明治から大正期のものと推定され、石製の鳥居には昭和45年(1970年)再建の銘が見える。

同地区には江川家の鬼門除けとしての意味を持ち、北斗七星を祀っている「星の宮」があり、正月のお飾りなど、簡素なものではあるが、現在も江川家によって祭祀が執り行われている。

江川文庫に残る、幕末の『御勝手方日記』によれば、当社を含む金谷地区・山木地区の神社や寺院に対して、江川家当主の参詣、あるいは名代の代参が行われていた。

【ご利益】
開運招福、地域安全、一族・子孫繁栄
皇大神社 静岡県伊豆の国市韮山山木
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