肥田神社（ひたじんじゃ）は、静岡県田方郡函南町肥田にある神社。伊豆箱根鉄道駿豆線の伊豆仁田駅の西南、原木駅の西北。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「引手力命神社（伊豆国・田方郡）」に比定される式内社（小社）の論社。近代社格では村社。

狩野川が大きく蛇行しており、の西と南に狩野川が流れる。もとは若宮神社、あるいは若宮八幡宮と称し、御祭神は肥田王子（ひた王子）。創建年代は不詳。

『伊豆国神階帳』に「正五位下　ひたの王子」とある。もとは蛇ヶ橋上に鎮座したが、明応年間（1492年-1501年）、現在地に遷座した。

江戸時代中期の安永2年（1773年）12月29日、火災で焼失、社殿や諸記録などをすべて失った。明治6年（1873年）、若宮神社に改称、村社に列した。

明治44年（1911年）、村社皇后神社と合併、現社号に改称した。皇后神社も創建年代は不詳だが、皇后宮などと称し、気長足姫命を御祭神とし、例祭は1月15日だった。

現在までに、仁徳天皇・道祖神・武内大臣を配祀する。当社の例祭は10月15日。拝殿前に、昭和14年（1939年）寄進の、球持ち、子持ちの岡崎現代型の狛犬がある。

境内社に、山神社・天神社、稲荷社、栗島社、大巳貴神、後藤示現明神、八坂神社、厳島社がある。

なお、式内社「引手力命神社」の論社は他に、伊東市の式内同名神社、沼津市の大瀬神社がある。

【ご利益】
厄災除け、子宝・安産、事業成功

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