石徳高命を祀る式内論社、北条義時ゆかり、当社遷座を実行したとも
豆塚神社 静岡県伊豆の国市北江間3
[住所]静岡県伊豆の国市北江間3
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豆塚神社(まめづかじんじゃ)は、静岡県伊豆の国市北江間にある神社。伊豆箱根鉄道駿豆線の韮山駅の西、狩野川を越える。県道134号線沿い。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「石徳高神社(伊豆国・田方郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では郷社。

創祀年代は不詳。往古は、狩野川を越えた当社の西にある大男山(雄徳山)山頂に鎮座していたという。昔、狩野川は守山の東を流れていたという。

しかし、狩野川が両郷の中間を流れるようになったことから、それぞれの郷に総鎮守を遷した。守山の地に分祀されたのが現在の守山八幡宮、珍野に分祀されたのが当社。

『伊豆国神階帳』に「従四位上 にゐのゝ明神」とある。鎮座地の新野(にゐの)がシムノと読まれるようになり、珍野という地名になったという。

その後、珍野から丸山へ、丸山から町屋に遷座した。その時期は不明だが、一説に鎌倉時代前期の北条義時(1163年-1224年)の頃だという。当地は義時の本貫の地。

御祭神は石徳高命。雄徳山山頂の社が式内社の可能性が高いが、守山八幡宮が後に八幡を勧請したのに対して、当社は雄徳山山頂の社の伝統を引き継いだ御祭神といえる。

明治6年(1873年)9月、郷社に列した。例祭は4月3日。往時は大祭に際して、県よりの奉幣使により神事が行われたという。

なお、式内社「石徳高神社」の論社は他に、三島市の多賀神社、当社と同じタイミングで分祀した先の守山八幡宮、伊豆市の式内同名神社がある。

【ご利益】
地域安全、家内安全
豆塚神社 静岡県伊豆の国市北江間
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