縄文遺跡や環状列石、鎌倉後期以来の棟札、荘厳な社叢
大宮神社 静岡県伊豆市上白岩422
[住所]静岡県伊豆市上白岩422
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大宮神社(おおみやじんじゃ)は、静岡県伊豆市上白岩にある神社。伊豆箱根鉄道駿豆線の修善寺駅の東南約4.5キロほど。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「大朝神社(伊豆国・田方郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

創祀年代は不詳。古来、式内社であり、白岩大朝神社と呼ばれていたという。日吉山王二一社の祖神を祀る。

最古の棟札は鎌倉時代後期の弘安3年(1280年)3月のもの。以来、室町時代の応永6年(1400年)、明応7年(1498年)などの棟札が続く。

さらに、江戸時代前期の寛永5年(1628年)、江戸時代後期の文化6年(1809年)にも社殿造営がされたと棟札にある。当地、大見郷の大社だった。

明治6年(1873年)、下大見の村社に列した。御祭神は大己貴命(大国主命)。例祭は10月18日、現在はその近い日曜日。

境内社に、来宮神社・八幡神社・山神社・熊野神社・姥神社・諏訪神社・水神社・金刀羅神社・稲荷神社がある。

当社から県道12号線を渡ったところに、国の史跡である上白岩遺跡がある。当社の近くからも、縄文時代の環状列石が発掘されている。

元村の地名が残り、当地域最古の神社とされる。境内に「地主さん」と呼ばれる石組みがあり、その前を掘ることが禁忌とされている。

境内の総面積は、7712.4平米の広大な敷地に松、樫、杉の老木をはじめ数十種の大木が鬱蒼と生い茂る荘厳な社叢を誇る。

市の天然記念物に指定されている当社の社叢は、野鳥の楽園にもなっており、県の「ふるさとの自然百選」に「お宮の森」として選定されている。

なお、式内社「大朝神社」の論社は他に、沼津市の式内同名神社鷲頭神社、三島市大場の赤王神社があり、伊豆の国市神島の神益麻志神社が参考社とされる。

【ご利益】
平穏安寧、地域安全、病気平癒
大宮神社 静岡県伊豆市上白岩
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