桜ヶ池の「龍神様」とおひつ納め、江戸中期の社殿、国道近くの大鳥居
[住所]静岡県御前崎市佐倉5162
[電話]0537-86-2309
池宮神社(いけみやじんじゃ)は、静岡県御前崎市佐倉5162にある神社。国道150号線を浜岡原子力発電所の近くで北上。参拝すれば、御朱印を頂ける。
国道150号線から北上すると、すぐ大鳥居が見える。平成14年(2002年)に建立された、いわゆる「桜ヶ池の大鳥居」。高さ21.5メートルで、日本有数の大鳥居(神社の鳥居、高さランキング)。
南以外の三方向を原生林に囲まれた神聖なる池「桜ヶ池(さくらがいけ)」を御神体とする。第30代敏達天皇13年(584年)、瀬織津比咩命が顕現し、創祀と伝わる。
社殿の造営がなされた後、栄枯盛衰が激しく平安時代初めには衰退し、社殿は大破。しかし平安時代中期の長保3年(1001年)、社家の遠祖源朝臣信栄が社勢を再興した。
平安時代末期の仁安4年(1169年)、弥勒菩薩に教えを乞うと言い残し、皇円阿闍梨は自ら桜ヶ池の底に沈んだ。以来、その高層の化身「龍神様」が住んでいると伝わる。
室町時代に入ると、駿河・遠江を領有する今川氏の崇敬を受けたが、戦国末期に武田・徳川両氏の高天神城争奪の地となり、社殿をはじめ、神宝、旧記、古文書の大部分を焼失。
江戸時代になり、神官信盛が再び興し、徳川家の崇敬を受け、明治維新に至るまで地頭の祈願所となった。
江戸時代中期の享保16年(1731年)には正一位の神階宣示を受け、拝殿は元文4年(1739年)に、本殿は宝暦10年(1760年)に造営された。
これらの造営には時の大宮司従四位下佐倉治部大輔源朝臣信幸が関わり、その名を池宮天王社とも称され、現今に至る。本殿は市指定文化財。
御祭神は瀬織津比咩命の他、事代主命・建御名方命。いずれも大国主命の御子神で、事代主命は通称エビス様、商売繁昌・福の神、建御名方命は武勇の神、農耕、水の守護神。
例祭は春、秋の彼岸の中日で、納櫃祭が秋の彼岸の中日に行われる。いわゆる「おひつ納め」。県指定無形民俗文化財の五穀豊穣祈願の祭りである。
平安末期、皇円が入定し、池の主神となって後、この霊を高弟の浄土宗開祖法然上人が供養のために、檜造りのおひつ二つに赤飯をつめた。
一つは当社に、一つは師にと、池心に沈めたことから始まり、以来今日まで続いている奇祭で、遠州七不思議の一つにあげられている。
法然上人・皇円阿闍梨の供養碑があり、この祭事のための神船がある。なお、この桜ヶ池は信州諏訪湖と底が続いているとも言い伝えられている。
境内社に、佐倉護国神社、龍神殿、法の沢八幡神社・津島神社・弁天神社がある。法の沢八幡神社は榑林一族の氏神で、もとは現在の浜岡東小学校の地にあったが遷座した。
津島神社は素戔嗚尊(牛頭天皇)を祀る。池宮天王社と呼ばれた際の名残だろうか。弁天神社は田霧姫命・市杵島姫命・端津姫命の宗像三女神を祀る。
他に、櫻ヶ池観世音菩薩がある。また桜ヶ池の東側に御旅所がある。参道入口にはまた鳥居があり、昭和6年(1931年)1月奉納のコンクリート製狛犬一対がある。
【ご利益】
五穀豊穣、地域安全、厄災除け、商売繁盛
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池宮神社(いけみやじんじゃ)は、静岡県御前崎市佐倉5162にある神社。国道150号線を浜岡原子力発電所の近くで北上。参拝すれば、御朱印を頂ける。
国道150号線から北上すると、すぐ大鳥居が見える。平成14年(2002年)に建立された、いわゆる「桜ヶ池の大鳥居」。高さ21.5メートルで、日本有数の大鳥居(神社の鳥居、高さランキング)。
南以外の三方向を原生林に囲まれた神聖なる池「桜ヶ池(さくらがいけ)」を御神体とする。第30代敏達天皇13年(584年)、瀬織津比咩命が顕現し、創祀と伝わる。
社殿の造営がなされた後、栄枯盛衰が激しく平安時代初めには衰退し、社殿は大破。しかし平安時代中期の長保3年(1001年)、社家の遠祖源朝臣信栄が社勢を再興した。
平安時代末期の仁安4年(1169年)、弥勒菩薩に教えを乞うと言い残し、皇円阿闍梨は自ら桜ヶ池の底に沈んだ。以来、その高層の化身「龍神様」が住んでいると伝わる。
室町時代に入ると、駿河・遠江を領有する今川氏の崇敬を受けたが、戦国末期に武田・徳川両氏の高天神城争奪の地となり、社殿をはじめ、神宝、旧記、古文書の大部分を焼失。
江戸時代になり、神官信盛が再び興し、徳川家の崇敬を受け、明治維新に至るまで地頭の祈願所となった。
江戸時代中期の享保16年(1731年)には正一位の神階宣示を受け、拝殿は元文4年(1739年)に、本殿は宝暦10年(1760年)に造営された。
これらの造営には時の大宮司従四位下佐倉治部大輔源朝臣信幸が関わり、その名を池宮天王社とも称され、現今に至る。本殿は市指定文化財。
御祭神は瀬織津比咩命の他、事代主命・建御名方命。いずれも大国主命の御子神で、事代主命は通称エビス様、商売繁昌・福の神、建御名方命は武勇の神、農耕、水の守護神。
例祭は春、秋の彼岸の中日で、納櫃祭が秋の彼岸の中日に行われる。いわゆる「おひつ納め」。県指定無形民俗文化財の五穀豊穣祈願の祭りである。
平安末期、皇円が入定し、池の主神となって後、この霊を高弟の浄土宗開祖法然上人が供養のために、檜造りのおひつ二つに赤飯をつめた。
一つは当社に、一つは師にと、池心に沈めたことから始まり、以来今日まで続いている奇祭で、遠州七不思議の一つにあげられている。
法然上人・皇円阿闍梨の供養碑があり、この祭事のための神船がある。なお、この桜ヶ池は信州諏訪湖と底が続いているとも言い伝えられている。
境内社に、佐倉護国神社、龍神殿、法の沢八幡神社・津島神社・弁天神社がある。法の沢八幡神社は榑林一族の氏神で、もとは現在の浜岡東小学校の地にあったが遷座した。
津島神社は素戔嗚尊(牛頭天皇)を祀る。池宮天王社と呼ばれた際の名残だろうか。弁天神社は田霧姫命・市杵島姫命・端津姫命の宗像三女神を祀る。
他に、櫻ヶ池観世音菩薩がある。また桜ヶ池の東側に御旅所がある。参道入口にはまた鳥居があり、昭和6年(1931年)1月奉納のコンクリート製狛犬一対がある。
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