日本庭園の丘を登る千本鳥居、丘の上からドミノのような鳥居
[住所]青森県つがる市牛潟町鷲野沢147-1
[電話]0173-56-2015

高山稲荷神社(たかやまいなりじんじゃ)は、青森県つがる市牛潟町鷲野沢にある神社。津軽半島西岸中央、日本海側。県道12号線から228号線を西進。

創祀年代は不詳。当地は、鎌倉時代末期から南北朝時代を通し、津軽十三湊を本拠地とし栄えた安東氏の支配下にあった。

海と陸の交易が盛んで、それが安東氏の財力の源になった。その中で、三王坊山(山王坊山)と呼ばれ、13もの寺社が立ち並ぶ一大霊場が存在した、という。

しかし、戦国時代になると、南部勢が侵攻して焼き討ちに遭い、焼失。この時、山王大神が黄金の光を放ち、高山の聖地に降り注いだ、と伝わる。

その光が降り注いだ場所こそが、現在当社が鎮座する地そのものだという。

また、元禄14年(1701年)の赤穂事件において、赤穂城内に祀られていた稲荷大神の御霊代を、藩士の寺坂三五郎が奉載して各地を放浪した。

最終的に弘前城下に到達。寺坂は鯵ヶ沢で「赤穂屋」という醸造業を営んだが、その子孫が渡島へ移住することになった。

その際、奉斎され続けてきた稲荷大神を高山の聖地に移し、祀るようお告げがあったという。当社の直接の起源はここにあるともされる。

以降、五穀豊穣・海上安全・商売繁盛の守り神として、崇敬された。農業・商業・工業・漁業・家内安全・病気平癒・道中守護・憑物落としなどにも霊験があるという。

当社の特徴は何といっても千本鳥居。途中に滝をはさみながら、なだらかな日本庭園の丘、奉納された朱の鳥居が並べられた道をくぐって進むことができる。

建ち並ぶ鳥居では、京都の伏見稲荷大社が有名だが、当社の千本鳥居も約2000本あり、それがドミノのように並んでいるのは壮観、一見の価値があるとされる。

千本鳥居の入口には龍神宮、丘の上には神明社(天照大神)が鎮座している。神明社のある丘の上からは丘を登ってくる千本鳥居の全景を眺めることができる。

鳥居の先にはたくさんの狐像が安置されている。境内には他にも作丈一稲荷・三王稲荷・よんこ稲荷・千代稲荷・三五郎稲荷などがある。

県内、さらには数年前からメディアでも取り上げられるようになり、全国的にもパワースポットとして知られるようになっている。

入口の大鳥居をくぐると駐車場が広がり、大きな参集殿と社務所があり、宿泊サービス(1泊2食付き7000円~)もある。

参拝すれば、御朱印を頂ける。また、千本鳥居をあしらった、オリジナルの御朱印帳も用意されている。

【ご利益】
商売繁盛、開運招福、リフレッシュ
高山稲荷神社 青森県つがる市牛潟町鷲野沢
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