因幡国造氏の氏神、往時宇部神社を上回る社格、六王大明神
[住所]鳥取県鳥取市福井361
[電話]-
天穂日命神社(あめのほひのみことじんじゃ)は、鳥取県鳥取市福井にある神社。湖山池の西。山陰本線の末恒駅から南進して、県道190号線で池岸を回り込む。御朱印の有無は不明。
『延喜式神名帳』にある「天穂日命神社(因幡国・高草郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では郷社。
創祀年代は不詳。主祭神は天穂日命。因幡国の古代豪族、因幡国造氏の氏神である。社地の背後には前方後円墳らしきものが確認され、因幡国造氏との関連が考えられる。
天穂日命は、天照大神の第二皇子で、国譲りで高天原から派遣されたが、大国主命に心酔し、復命しなかった。出雲臣、土師連の遠祖でもあり、出雲大社とも関係が深い。
当社の付近には天穂日命の子である天日名鳥命を祀る天日名鳥命神社、御熊命を祀る御熊神社(阿太賀都建御熊命神社)が存在する。
『因幡志』によれば、古くは高草郡布勢の現日吉神社社地にあったという。日吉神社の境内社には現在も天穂日命社がある。
この日吉神社の境内社が式内社「天穂日命神社」の論社。ともかく、当社は因幡国造氏の勢力拡大とともに成長したという。
平安時代前期の貞観9年(867年)5月、正三位に叙せられ、官社に列した。9世紀半ばには宇倍神社より上位の神階に列し、因幡国内で第一の神社だった。
室町時代末期、現在の社地に移転したと考えられ、江戸時代には六王大明神(むおうだいみょうじん)と称した。天穂日命六王神社とも。
この六王大明神は、永禄4年(1561年)9月9日、岡ノ谷・小辛川・長谷・湯ノ戸・荒船にあった五社が大破し、当社の相殿に祀ったことによるもの。
当時の御祭神は、天穂日命を主祭神に、天忍穂耳命・天津彦根命・活津彦根命・饒速日命・熊野櫲樟日命の五神だったという。
天正12年(1584年)、兵火で社殿が焼失した。明治元年(1868年)、現社名に改称、明治3年(1870年)には福井村の荒船社を合祀した。
明治4年(1871年)、郷社に列し、明治12年(1879年)、荒船社をもとの社地に荒船神社として分祀した。
明治40年(1907年)、神饌幣帛料供進社に指定された。大正3年(1914年)、先に分祀した荒船神社と、稲荷神社(保食神)を合祀した。
例祭は4月第1日曜日の春季例祭、10月9日に近い日曜日の秋季例祭。境内社一宇がある。
【ご利益】
一族・子孫繁栄、事業成功、五穀豊穣
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・鳥取県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、鳥取県に鎮座している神社の一覧
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天穂日命神社(あめのほひのみことじんじゃ)は、鳥取県鳥取市福井にある神社。湖山池の西。山陰本線の末恒駅から南進して、県道190号線で池岸を回り込む。御朱印の有無は不明。
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創祀年代は不詳。主祭神は天穂日命。因幡国の古代豪族、因幡国造氏の氏神である。社地の背後には前方後円墳らしきものが確認され、因幡国造氏との関連が考えられる。
天穂日命は、天照大神の第二皇子で、国譲りで高天原から派遣されたが、大国主命に心酔し、復命しなかった。出雲臣、土師連の遠祖でもあり、出雲大社とも関係が深い。
当社の付近には天穂日命の子である天日名鳥命を祀る天日名鳥命神社、御熊命を祀る御熊神社(阿太賀都建御熊命神社)が存在する。
『因幡志』によれば、古くは高草郡布勢の現日吉神社社地にあったという。日吉神社の境内社には現在も天穂日命社がある。
この日吉神社の境内社が式内社「天穂日命神社」の論社。ともかく、当社は因幡国造氏の勢力拡大とともに成長したという。
平安時代前期の貞観9年(867年)5月、正三位に叙せられ、官社に列した。9世紀半ばには宇倍神社より上位の神階に列し、因幡国内で第一の神社だった。
室町時代末期、現在の社地に移転したと考えられ、江戸時代には六王大明神(むおうだいみょうじん)と称した。天穂日命六王神社とも。
この六王大明神は、永禄4年(1561年)9月9日、岡ノ谷・小辛川・長谷・湯ノ戸・荒船にあった五社が大破し、当社の相殿に祀ったことによるもの。
当時の御祭神は、天穂日命を主祭神に、天忍穂耳命・天津彦根命・活津彦根命・饒速日命・熊野櫲樟日命の五神だったという。
天正12年(1584年)、兵火で社殿が焼失した。明治元年(1868年)、現社名に改称、明治3年(1870年)には福井村の荒船社を合祀した。
明治4年(1871年)、郷社に列し、明治12年(1879年)、荒船社をもとの社地に荒船神社として分祀した。
明治40年(1907年)、神饌幣帛料供進社に指定された。大正3年(1914年)、先に分祀した荒船神社と、稲荷神社(保食神)を合祀した。
例祭は4月第1日曜日の春季例祭、10月9日に近い日曜日の秋季例祭。境内社一宇がある。
【ご利益】
一族・子孫繁栄、事業成功、五穀豊穣
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