日野神社（ひのじんじゃ）は、鳥取県岩美郡岩美町大谷にある神社。山陰本線の大岩駅の北西、蒲生川南岸で、川が日本海に流れ込む河口付近。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「日野神社（因幡国・巨濃郡）」に比定される式内社（小社）。近代社格では村社。

創祀年代は不詳。もとは字牧谷の日野谷の地に鎮座した。『和名類聚抄』にも「日野郷」とある古くから知られた地。

中古、洪水により神廟が海に流れて大谷の浜、いわゆる日比屋の浜、浜大谷に漂着した、という。

天正年間（1573年-1592年）、山中鹿助らによる戦乱でが社殿が焼失した。比較的古くから八幡宮と考えられ、近世を通じて、日野八幡宮とも呼ばれた。

明治初年（1868年）、村社に列した。しかし、大正3年（1914年）9月14日、暴風のため社殿が倒壊した。

大正5年（1916年）あるいは大正6年（1917年）、現在地に社殿を再建して遷座した。昭和4年（1929年）4月12日、神饌幣帛料供進社に指定された。

昭和40年代（1965年-1974年）、松くい虫が全国的蔓延、鎮守の森、老松の生い茂る参道の松並木がことごとく被害を受けて枯れ、社殿は荒涼とした姿でとり残された。

平成になり、沙弥長神社（仲哀天皇）、恵比須神社（事代主神）の修復計画が立案され、財源として岩美西小学校建設のため、社地の一部を売却した。

御祭神は誉田別命。一説に経津主命を併せて祀るとも。例祭は4月15日。秋祭が9月15日に行われる。

現在はアニメ『Free!』の舞台、聖地のひとつとして知られる。第二期の『Free!-Eternal Summer-』4話で当社がモデルとなっている神社が登場している。

凛と宗介の子供時代のシーン。スイミング行く前にコーラアイスのじゃんけんをした駄菓子屋も当社の近く。ただし、今は閉店中だという。

全体的にデフォルメはあるものの、ある程度は再現されており、鳥居の方に向かって見たシーンでは、当社の石灯籠の雰囲気などがそのまま取り入れられている。

【ご利益】
厄災除け、身体壮健

【関連記事】
・鳥取県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、鳥取県に鎮座している神社の一覧