平安期から続く大江氏の崇敬、因幡二宮とも、式内三座
[住所]鳥取県八頭郡八頭町橋本734
[電話]-
大江神社(おおえじんじゃ)は、鳥取県八頭郡八頭町橋本にある神社。因美線の鷹狩駅の東、国道482号線を東進して、県道322号線に出たら南進。御朱印の有無は不明。
『延喜式神名帳』にある「大江神社三座(因幡国・八上郡)」に比定される式内社(小社)。因幡国二宮とも。近代社格では郷社。
創祀年代は不詳。仁寿元年(851年)、従五位下に進んだ。貞観元年(859年)、因幡国主大江氏雅が社殿を再建したという。
『延喜式』完成の延長5年(927年)、因幡国主大江貞基が社殿を再建。鎌倉時代、第84代順徳天皇(在位:1210年-1221年)の頃、「正一位大権現」に進んだ。
以降、因幡守大江広元の氏神となり崇敬された。大江氏とのつながりは深く、明治初年(1868年)、大蔵省書記官の大江卓が来社、横額を上げた。
鎌倉時代後期の嘉元3年(1305年)12月8日、南北朝時代の貞治7年(1368年)、社殿の造営や再興の記録が残る。
鎮座地は昔、財原村といい、財原大明神とも呼ばれていた。以前は大江川の東側にあったが、戦乱により西側へ移動したという。
正一権現とも呼ばれていたが、江戸時代前期の元禄年間(1688年-1704年)、現社号に改称し、明治元年には境内社35社(御祭神52柱)を合祀した。
明治5年(1872年)、郷社に列した。大正5年(1916年)、水口神社・下野神社・坂田神社・殿村神社を合祀。大正7年(1918年)、社殿を改築した。
主祭神は『延喜式』以来の三座である大己貴命・天穗日命・三穗津姫命。ただし、上述のように多くの神々を合祀している。合祀神は以下の通り。
素盞嗚尊・品陀和気命・級長津彦命・保食神・武甕槌命・菅公・高皇産霊神・大山祇神・罔象売神・神皇産霊神・猿田彦大神・少彦名命・稲背脛命・奇稲田姫命・経津主命・伊弉諾命・月夜見命・大年神・大香山戸臣神・若経津主命・瓊瓊杵命・木花咲夜姫命・彦火火出見命・豊玉姫命・脚摩乳命・手摩乳命・市杵嶋姫命・湍津姫命・豊岩窗神・櫛岩窗神・訓黒同姫命・蛤貝姫命・国常立尊
例祭は4月29日。巫女舞などが奉納される。道路脇にある社号標から50メートルほど進むと、竹か何かに巻かれた捻れのきつい独特な注連縄が低い位置に吊されている鳥居。
鳥居を潜ると緩やかな参道が真っ直ぐ伸び、遠くに石段、右の自然石灯籠の背後に大きな根が見える。参道脇の御神木のクスノキである。
クスノキを過ぎると、左に手水舎、数段上って左右に独立した随身門があり、さらに石段を上ると入母屋造妻入、軒向拝の拝殿。
拝殿の前には狛犬がある。高さ80センチほどの出雲式座型「明治壬子六月吉日」と刻まれているため、明治45年(1912年)の奉納か。
拝殿の後ろ、本殿は大きな流造。彫刻などの装飾は一切排除された質実な造りとなっている。
【ご利益】
一族・子孫繁栄、病気平癒、地域安全

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大江神社(おおえじんじゃ)は、鳥取県八頭郡八頭町橋本にある神社。因美線の鷹狩駅の東、国道482号線を東進して、県道322号線に出たら南進。御朱印の有無は不明。
『延喜式神名帳』にある「大江神社三座(因幡国・八上郡)」に比定される式内社(小社)。因幡国二宮とも。近代社格では郷社。
創祀年代は不詳。仁寿元年(851年)、従五位下に進んだ。貞観元年(859年)、因幡国主大江氏雅が社殿を再建したという。
『延喜式』完成の延長5年(927年)、因幡国主大江貞基が社殿を再建。鎌倉時代、第84代順徳天皇(在位:1210年-1221年)の頃、「正一位大権現」に進んだ。
以降、因幡守大江広元の氏神となり崇敬された。大江氏とのつながりは深く、明治初年(1868年)、大蔵省書記官の大江卓が来社、横額を上げた。
鎌倉時代後期の嘉元3年(1305年)12月8日、南北朝時代の貞治7年(1368年)、社殿の造営や再興の記録が残る。
鎮座地は昔、財原村といい、財原大明神とも呼ばれていた。以前は大江川の東側にあったが、戦乱により西側へ移動したという。
正一権現とも呼ばれていたが、江戸時代前期の元禄年間(1688年-1704年)、現社号に改称し、明治元年には境内社35社(御祭神52柱)を合祀した。
明治5年(1872年)、郷社に列した。大正5年(1916年)、水口神社・下野神社・坂田神社・殿村神社を合祀。大正7年(1918年)、社殿を改築した。
主祭神は『延喜式』以来の三座である大己貴命・天穗日命・三穗津姫命。ただし、上述のように多くの神々を合祀している。合祀神は以下の通り。
素盞嗚尊・品陀和気命・級長津彦命・保食神・武甕槌命・菅公・高皇産霊神・大山祇神・罔象売神・神皇産霊神・猿田彦大神・少彦名命・稲背脛命・奇稲田姫命・経津主命・伊弉諾命・月夜見命・大年神・大香山戸臣神・若経津主命・瓊瓊杵命・木花咲夜姫命・彦火火出見命・豊玉姫命・脚摩乳命・手摩乳命・市杵嶋姫命・湍津姫命・豊岩窗神・櫛岩窗神・訓黒同姫命・蛤貝姫命・国常立尊
例祭は4月29日。巫女舞などが奉納される。道路脇にある社号標から50メートルほど進むと、竹か何かに巻かれた捻れのきつい独特な注連縄が低い位置に吊されている鳥居。
鳥居を潜ると緩やかな参道が真っ直ぐ伸び、遠くに石段、右の自然石灯籠の背後に大きな根が見える。参道脇の御神木のクスノキである。
クスノキを過ぎると、左に手水舎、数段上って左右に独立した随身門があり、さらに石段を上ると入母屋造妻入、軒向拝の拝殿。
拝殿の前には狛犬がある。高さ80センチほどの出雲式座型「明治壬子六月吉日」と刻まれているため、明治45年(1912年)の奉納か。
拝殿の後ろ、本殿は大きな流造。彫刻などの装飾は一切排除された質実な造りとなっている。
【ご利益】
一族・子孫繁栄、病気平癒、地域安全

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