飛鳥朝に勅使奉幣、「太神宮」灯籠、国道9号線沿いの高台、春は桜
[住所]鳥取県岩美郡岩美町恩志95
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恩志呂神社(おじろじんじゃ)は、鳥取県岩美郡岩美町恩志にある神社。山陰本線の岩美駅の南、県道164号線が国道9号線に交わる近く。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「恩志呂神社(因幡国・巨濃郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。

創祀年代は不詳。第40代天武天皇の御宇、飛鳥時代の白鳳4年(676年)、勅使が奉幣したと伝わる。その様子の社伝は下記の通り。
奉幣勅使有り、其時本使清原氏官人一人、副使賀茂神人従五位一人、神官玉造朝臣刑部介春連従五位にて下向、其時金銭二百七十五文御備有
平安時代の寛治2年(1088年)11月、小野篁が私願で鎮座ともいう。ただし、小野篁は延暦21年(802年)生まれ、仁寿2年(853年)没。

明治になり、村社に列し、昭和3年(1928年)11月10日、神饌幣帛料供進社に指定された。

御祭神は、火闌降命大山祇命天津日高日子番能迩迩藝能命木花開邪姫命火明玉命。例祭は4月8日・9日。

参道には、「太神宮」と彫られた江戸時代に造られた灯篭があり、鳥居がある。その後は石段を上る。

その後平地となり、また石段となる。昭和52年(1977年)7月の参道改修記念碑がある。神門のような建物をくぐる。

さらにそこから一段上の所に、拝殿・本殿がある。拝殿の前には、阿吽の狛犬が一対安置されている。阿像は子持ち。

高台になっている境内からは、国道9号線が見渡せ、その先には中国山脈が一望できる。参道付近は桜の木が植えられており、春のシーズンはピンク色に染まる。

【ご利益】
地域安全、家内安全、身体壮健
恩志呂神社 鳥取県岩美郡岩美町恩志
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