東八王子神社（ひがしはちおうじじんじゃ）は、静岡県磐田市前野町にある神社。東海道本線の豊田町駅の南、天竜川東岸。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「長野神社（遠江国・長下郡）」に比定される式内社（小社）の論社。近代社格では郷社。

創祀年代は不詳。当社の正式名は、八王子神社。当社西方に松尾八王子神社があり、当社を東八王子、松尾八王子神社を西八王子と俗称している。

社殿は徳川家康の造営とも伝えられ、その後江戸時代を通じて数回の修築を繰り返したが、幕末の安政元年（1855年）の震災により壊滅した。安政3年（1857年）、仮再建した。

江戸期を通じて、朱印高は15石だったという。明治6年（1873年）3月、郷社に列し、明治40年（1907年）9月13日には神饌幣帛料供進社に指定された。

御祭神は、天之忍穗耳命・天津日子根命・活津日子根命・天穗日命・熊野久須日命、宗像三女神の多紀理毘売命・狹依毘売命・多岐都比売命の、あわせて五男三女神。

例祭は10月16日。なお、式内社「長野神社」の論社は他に、先の松尾八王子神社と、浜松市浜北区の永島の式内同名神社、浜松市浜北区高畑の八雲神社がある。

【ご利益】
地域安全、五穀豊穣、厄災除け

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