式内・馬主神社とも、大スギ、8月中部まつりで花火と屋台
[住所]静岡県浜松市天竜区佐久間町中部1700
[電話]-
馬背神社(ませじんじゃ)は、静岡県浜松市天竜区佐久間町中部にある神社。静岡県神社庁が掲載している住所では、中部ではなく、佐久間2700。御朱印の有無は不明。
『延喜式神名帳』にある「馬主神社(遠江国・周智郡)」に比定される式内社(小社)の論社。
創祀年代は不詳。『日本三代実録』貞観2年(860年)に正六位上、貞観9年(867年)に従三位になった信濃国の馬背神社(馬脊神社)は、その後同国に見出すことができない。
これは信濃国の一部だった奥山郷地方、すなわち青崩峠以南を遠江国に組み入れたため、だという。
だからその後の『延喜式』には周智郡内の三座の一つとして馬背神社の名を馬主神社として登載した、という説がある。
ただし、現在も長野県上田市浦野には西の宮と東の宮からなる馬背神社は現存し、国史見在社の式外社とされる。
当社はまた、南北朝時代の延元年間(1336年-1340年)の創建とも伝わる。それこそ、上田市の同名神社を勧請したとも考えられる。
社名の由来については、当地にあった城が、霧の発生により包み隠れるような現象が確認されたために水巻城と呼ばれた。
また、夕立の時など、馬の背を分けたように雨が降った所と、全く降らなかったところの差ができる場所があった。そのために、馬背と呼ばれるようになった、とも。
戦国時代の永禄5年(1562年)と永禄10年(1567年)に社殿造営の記録が残る。江戸時代には諏訪神社と呼ばれた。御祭神は建御名方命・八坂刀売命。
境内社に、熊野神社・八幡神社・日月神社・白山神社・高根神社・天白神社などがある。特に天白神社は境内社と呼ぶにはふさわしくない規模を有する。
当社の例祭は11月28日の前の日曜日。ただし、毎年8月に行われる中部まつり地割れ花火大会は、当社と天白神社の祭典とされる。
中部まつりは、地面に縦一列に並べた約100発の花火玉を連続して爆発させ、地面が裂けマグマが噴出する様を表現する日本全国でも珍しい「地割れ花火」が圧巻。
この中部まつりでは、やはり当社と天白神社の屋臺とされる、一層唐破風屋台が曳き廻される。
当社境内には、根回り7.5メートル、樹高51メートルの杉が御神木。旧佐久間町では「馬背神社の杉」、現在は「馬背神社のスギ」として、市の天然記念物。
他にも、当社境内には現在よりもはるかに多くの杉が植えられていた。昭和52年(1977年)、危険防止のため38本が伐り倒され、そのうちの1本の根が「名木展示」されている。
他にも「夫婦木」と呼ばれている珍銘木がある。スギとヒノキの合体木で、近くに育った2種の木の幹が接したまま生長したもの。他にもナギの木がある。
境内脇に、真ん中の「殉國戦士之碑」と向かって右の石碑「忠魂碑」、左の1基は砲弾の形をした金属製の忠魂碑がある。
「忠魂碑」は「陸軍中将従四位勲二等功二級兒玉如忠書」で、砲弾の形の「明治三十七八年戰役紀念碑」は、「陸軍少将従四位勲二等功三級石原應恒書」。
なお、式内社「馬主神社」の論社は他に、相月の諏訪神社、半場の神妻神社、森町三倉字大久保の八幡神社がある。
【ご利益】
夫婦和合、家内安全、縁結び、子宝

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馬背神社(ませじんじゃ)は、静岡県浜松市天竜区佐久間町中部にある神社。静岡県神社庁が掲載している住所では、中部ではなく、佐久間2700。御朱印の有無は不明。
『延喜式神名帳』にある「馬主神社(遠江国・周智郡)」に比定される式内社(小社)の論社。
創祀年代は不詳。『日本三代実録』貞観2年(860年)に正六位上、貞観9年(867年)に従三位になった信濃国の馬背神社(馬脊神社)は、その後同国に見出すことができない。
これは信濃国の一部だった奥山郷地方、すなわち青崩峠以南を遠江国に組み入れたため、だという。
だからその後の『延喜式』には周智郡内の三座の一つとして馬背神社の名を馬主神社として登載した、という説がある。
ただし、現在も長野県上田市浦野には西の宮と東の宮からなる馬背神社は現存し、国史見在社の式外社とされる。
当社はまた、南北朝時代の延元年間(1336年-1340年)の創建とも伝わる。それこそ、上田市の同名神社を勧請したとも考えられる。
社名の由来については、当地にあった城が、霧の発生により包み隠れるような現象が確認されたために水巻城と呼ばれた。
また、夕立の時など、馬の背を分けたように雨が降った所と、全く降らなかったところの差ができる場所があった。そのために、馬背と呼ばれるようになった、とも。
戦国時代の永禄5年(1562年)と永禄10年(1567年)に社殿造営の記録が残る。江戸時代には諏訪神社と呼ばれた。御祭神は建御名方命・八坂刀売命。
境内社に、熊野神社・八幡神社・日月神社・白山神社・高根神社・天白神社などがある。特に天白神社は境内社と呼ぶにはふさわしくない規模を有する。
当社の例祭は11月28日の前の日曜日。ただし、毎年8月に行われる中部まつり地割れ花火大会は、当社と天白神社の祭典とされる。
中部まつりは、地面に縦一列に並べた約100発の花火玉を連続して爆発させ、地面が裂けマグマが噴出する様を表現する日本全国でも珍しい「地割れ花火」が圧巻。
この中部まつりでは、やはり当社と天白神社の屋臺とされる、一層唐破風屋台が曳き廻される。
当社境内には、根回り7.5メートル、樹高51メートルの杉が御神木。旧佐久間町では「馬背神社の杉」、現在は「馬背神社のスギ」として、市の天然記念物。
他にも、当社境内には現在よりもはるかに多くの杉が植えられていた。昭和52年(1977年)、危険防止のため38本が伐り倒され、そのうちの1本の根が「名木展示」されている。
他にも「夫婦木」と呼ばれている珍銘木がある。スギとヒノキの合体木で、近くに育った2種の木の幹が接したまま生長したもの。他にもナギの木がある。
境内脇に、真ん中の「殉國戦士之碑」と向かって右の石碑「忠魂碑」、左の1基は砲弾の形をした金属製の忠魂碑がある。
「忠魂碑」は「陸軍中将従四位勲二等功二級兒玉如忠書」で、砲弾の形の「明治三十七八年戰役紀念碑」は、「陸軍少将従四位勲二等功三級石原應恒書」。
なお、式内社「馬主神社」の論社は他に、相月の諏訪神社、半場の神妻神社、森町三倉字大久保の八幡神社がある。
【ご利益】
夫婦和合、家内安全、縁結び、子宝

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