式内・猪家神社の論社、南北朝末期以来の社殿修復記録
稲荷神社 静岡県浜松市浜北区小林542
[住所]静岡県浜松市浜北区小林542
[電話]053-545-7485

稲荷神社(いなりじんじゃ)は、静岡県浜松市浜北区小林にある神社。遠州鉄道鉄道線の小林駅の北西、県道61号線の北浜北交差点の近く。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「猪家神社(遠江国・長下郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

創祀年代は不詳。御祭神は大己貴命大宮比売命経津主神・太田命・保食神。『特選神名牒』が式内比定している。

南北朝時代末期の明徳年間(1390年-1394年)、社殿の修造が記録されている。また、江戸時代初期の元和3年(1617年)にも修復の記録が残る。

江戸時代前期の元禄12年(1700年)、大石佐五兵衛氏が社人となった。江戸時代中期の安永8年(1780年)11月、社殿が修復された。

寛政9年(1797年)9月、稲荷神社若宮の守護として末社が建立され、この後、稲荷大明神が現社号で称されるようになったという。

明治12年(1879年)8月26日、村社に列した。明治39年(1906年)9月、社殿と亘殿が再建された。明治45年(1912年)4月、神饌幤帛料供進社に指定された。

昭和56年(1981年)11月、拝殿と亘殿、手水舎が再建された。例祭は8月中旬の日曜日で例大祭。なお、式内社「猪家神社」の論社は他に、市内天竜区二俣町鹿島の椎ケ脇神社がある。

【ご利益】
五穀豊穣、厄災除け
稲荷神社 静岡県浜松市浜北区小林
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