飛鳥朝創祀、室町期に天王寺から伝わった舞楽、7月天王祭
[住所]静岡県周智郡森町飯田2950
[電話]0538-85-6319
山名神社(やまなじんじゃ)は、静岡県周智郡森町飯田にある神社。飯田城址の近く。県道58号線、信州街道沿い。県道81号線との下飯田交差点近く。御朱印の有無は不明。
『延喜式神名帳』にある「山名神社(遠江国・山名郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では郷社。
創建は飛鳥時代末期の慶雲3年(706年)と伝わる。しかし、江戸時代中期の天明年間(1781年-1788年)、時の村松求馬という神主宅が焼け、古書などを焼失。
詳しい由緒は伝わらないが、室町時代の明応5年(1496年)、摂津国天王寺から舞楽が伝わったという。
安土桃山時代の文禄4年(1596年)から江戸時代前期の寛文6年(1666年)まで約70年の間中断したが、その年、当村の村松孫兵衛などが再び天王寺へ伝習に行って今に伝わる。
いわゆる「山名神社天王祭舞楽」であり、小國神社、天宮神社の舞楽とあわせて「遠江森町の舞楽」として国の重要無形民俗文化財に指定されている。
八初児(やつはち)・神子舞(みこまい)・鶴舞・獅子舞・かりょうびん・龍舞・蟷螂舞(かまきりまい)・優填獅子(うでんしし)の八段からなる。
現在は、当社例祭で奉納されている。特に舞い手が鶴、竜、蟷螂などの作りものを頭にいただく姿は、全国でも珍しい舞として知られている。
「竜の舞」の途中、柱によじ登り、逆さになりえびぞる動作もする。小國神社の舞楽や天宮神社の十二段舞楽とは対照的な、正統舞楽とは趣きを異にした独特の特徴がある。
近世以降、天王宮・天王社と称して、牛頭天王を祀る宮として知られた。正保4年(1647年)には20石3斗の朱印地が下賜された。
元禄12年(1699年)、旧田中村より八幡宮(応神天皇)を合祀した。享保17年(1732年)、社殿が造営された記録が残る。これが現在の社殿である。
『遠江風土記伝』にも舞楽を含めて、当社のことが紹介されている。天明6年(1786年)、旧天方村より白山大権現(菊理姫命)を合祀した。
明治6年(1873年)、村社に列し、現社号に改称した。しかし、現在に至るまで、地元では「飯田の祇園さま」「お天王さま」と古い名称で呼んでいる。
明治40年(1907年)、神饌幣帛料供進社に指定された。御祭神は現在、素盞嗚命である。境内末社に、磯部神社(天照大神)、豊受大神宮(月読命)がある。
例祭は舞楽が奉納される7月15日に近い日曜日で、天王祭、あるいは飯田の祇園祭りとも呼ばれる。舞楽の他、遠州地方特有の二輪屋台(山車)が曳き回される。
舞楽は平成25年(2013年)10月、式年遷宮が行われていた伊勢の神宮(伊勢神宮)の皇大神宮(内宮)で奉納された。
なお、式内社「山名神社」の論社は他に、袋井市上山梨の当社および式内同名神社と、袋井市国本の冨士浅間宮がある。
【ご利益】
厄災除け、病魔退散、無病息災、地域安全
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山名神社(やまなじんじゃ)は、静岡県周智郡森町飯田にある神社。飯田城址の近く。県道58号線、信州街道沿い。県道81号線との下飯田交差点近く。御朱印の有無は不明。
『延喜式神名帳』にある「山名神社(遠江国・山名郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では郷社。
創建は飛鳥時代末期の慶雲3年(706年)と伝わる。しかし、江戸時代中期の天明年間(1781年-1788年)、時の村松求馬という神主宅が焼け、古書などを焼失。
詳しい由緒は伝わらないが、室町時代の明応5年(1496年)、摂津国天王寺から舞楽が伝わったという。
安土桃山時代の文禄4年(1596年)から江戸時代前期の寛文6年(1666年)まで約70年の間中断したが、その年、当村の村松孫兵衛などが再び天王寺へ伝習に行って今に伝わる。
いわゆる「山名神社天王祭舞楽」であり、小國神社、天宮神社の舞楽とあわせて「遠江森町の舞楽」として国の重要無形民俗文化財に指定されている。
八初児(やつはち)・神子舞(みこまい)・鶴舞・獅子舞・かりょうびん・龍舞・蟷螂舞(かまきりまい)・優填獅子(うでんしし)の八段からなる。
現在は、当社例祭で奉納されている。特に舞い手が鶴、竜、蟷螂などの作りものを頭にいただく姿は、全国でも珍しい舞として知られている。
「竜の舞」の途中、柱によじ登り、逆さになりえびぞる動作もする。小國神社の舞楽や天宮神社の十二段舞楽とは対照的な、正統舞楽とは趣きを異にした独特の特徴がある。
近世以降、天王宮・天王社と称して、牛頭天王を祀る宮として知られた。正保4年(1647年)には20石3斗の朱印地が下賜された。
元禄12年(1699年)、旧田中村より八幡宮(応神天皇)を合祀した。享保17年(1732年)、社殿が造営された記録が残る。これが現在の社殿である。
『遠江風土記伝』にも舞楽を含めて、当社のことが紹介されている。天明6年(1786年)、旧天方村より白山大権現(菊理姫命)を合祀した。
明治6年(1873年)、村社に列し、現社号に改称した。しかし、現在に至るまで、地元では「飯田の祇園さま」「お天王さま」と古い名称で呼んでいる。
明治40年(1907年)、神饌幣帛料供進社に指定された。御祭神は現在、素盞嗚命である。境内末社に、磯部神社(天照大神)、豊受大神宮(月読命)がある。
例祭は舞楽が奉納される7月15日に近い日曜日で、天王祭、あるいは飯田の祇園祭りとも呼ばれる。舞楽の他、遠州地方特有の二輪屋台(山車)が曳き回される。
舞楽は平成25年(2013年)10月、式年遷宮が行われていた伊勢の神宮(伊勢神宮)の皇大神宮(内宮)で奉納された。
なお、式内社「山名神社」の論社は他に、袋井市上山梨の当社および式内同名神社と、袋井市国本の冨士浅間宮がある。
【ご利益】
厄災除け、病魔退散、無病息災、地域安全
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