奈良前期の創祀、本宮は中村八幡宮、式内・真草神社の論社とも
[住所]静岡県袋井市宇刈1590
[電話]-

宇刈神社(うがりじんじゃ)は、静岡県袋井市宇刈にある神社。『延喜式神名帳』にある「真草神社/眞草神社(遠江国・佐野郡)」に比定される式内社(小社)の論社。御朱印の有無は不明。

創祀は奈良時代前期の養老年間(717年-724年)と伝わる。宇苅郷馬草平、現在の馬ヶ谷に鎮座し、周辺地域の諸社の元宮として崇敬された。

その元宮が中村八幡宮とされる。平安時代の延喜22年(922年)10月1日、山城国石清水八幡宮より中村前通りへ勧請して奉斎。応神天皇(誉田別命)を祀る。

もともと中村八幡宮の地に、式内社「真草神社」が鎮座し、その後、式内社「真草神社」は現在地の当社に合祀された、ということだろうか。

ちなみに、式内社「真草神社」の論社は他に、掛川市上垂木の雨櫻神社や、市内下西郷の龍尾神社がある。

中村八幡宮は往時、神田4町8反歩の祭祀料が贈られたという。明治9年(1876年)9月、下記の村々の各鎮守を当地に統合、合祀した。

・中村前通の若宮八幡宮(応神天皇)
・中村国木谷の熊野社(速玉之男命)
・大日通ヶ谷の津島社(牛頭天王社。建速須速之男命
・大日通ヶ谷の大年社(年神さま。豊受皇大神大年神
・馬ヶ谷権現の白山神社(菊理媛神
・馬ヶ谷門田の若宮八幡社(応神天皇・神功皇后
・馬ヶ谷赤塚の春日社(天児屋根命
・馬ヶ谷堀関の津島社(素盞嗚命)
・馬ヶ谷丸田の山王社(大山咋神、またの名は山末之大主神)
・三沢小高の座王社
・馬ヶ谷門田の鎮守社(武甕槌神
・三沢三沢谷の沙汰神社(大土命・猿田彦命
・三沢小高の津島社(素盞嗚命)
・三沢時ヶ谷の神明社(天照大御神
・三沢三沢谷の天神社(菅原道真神)
・一色前田の若宮八幡宮(応神天皇)
・一色前田の熊野社(速玉之男命・事解之男命)

例祭は10月9日・10日。秋の大祭で、9日に中村八幡宮に渡御、10日に還御する。両日とも神楽を奉納して奉祝する。

いわゆる袋井秋まつりの一つで、市内の各自治会から屋台が繰り出される。

【ご利益】
厄災除け、地域安全、交通安全
宇刈神社 静岡県袋井市宇刈
【関連記事】
静岡県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、静岡県に鎮座している神社の一覧