式内・真草神社とも、7月に垂木の祇園祭、流鏑馬、馬飛び、獅子舞
[住所]静岡県掛川市上垂木1612
[電話]0537-26-3435
雨櫻神社(あめざくらじんじゃ、雨桜神社)は、静岡県掛川市上垂木にある神社。天竜浜名湖線の原谷駅の東、県道81号線を東に進む。御朱印の有無は不明。
『延喜式神名帳』にある「真草神社/眞草神社(遠江国・佐野郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では郷社。
境内は西北山を負い、中腹に社殿がある。石段を下ると東北より迂回して来る清流は東西を貫流し、数百年を経る木々は天を覆い、鬱蒼として神厳なる杜をなしている。
創祀年代は不詳。『遠江国風土記伝』や『大日本史』により、式内比定されている。他の論社に、袋井市の宇刈神社や、市内下西郷の龍尾神社がある。
鎌倉時代末期、火災により、付近の尾崎宮(現 六所神社)に遷座した。
室町時代の応永2年(1395年)、今川氏により社前の造営が行われ、応永5年(1398年)に竣工し、再遷座した。
戦国時代の永正9年(1512年)8月1日、今川氏親より社領75石が寄進された。もとは天櫻神社と呼ばれた。
山内一豊が当地領主になった頃、雨乞いのために和歌を詠み、桜の木に結びつけたところ、すぐに降雨となり、現社号が定着した。
江戸時代に入っても、徳川家康以降の歴代将軍は、御朱印地として社領を継続、六所神社とともに「上下宮」として崇敬された。
明治6年(1873年)、郷社に列し、明治41年(1908年)には神饌幣帛料供進社に指定された。御祭神は、素佐之男命・櫛稲田姫命・八王子命。
例祭は7月7日-14日で祇園祭。7日に大祭執行後、三体の神輿が六所神社に渡御して14日まで滞在、14日に還幸する。
8日からは六所神社において毎日正午に日祭が斎行される。13日の宵、下垂木中戈の中村氏庭において、宮人によるお獅楽の行事がある。
14日、神輿が小松原八幡の森の馬場において、休座の御前で獅子舞と流鏑馬奉納があり、その後還幸する。
近世までは毎年旧暦6月14日にこの例祭が行われ、掛川藩より領主の代参があり、幣帛が奉じられていた。
この祇園祭、この地区に怪獣が現れ、大暴れし、これを嘆いた近くの六所神社の神主が神の許しを得て、地元民らが馬に乗り退治した。
その怪獣を埋め、多くの神々を敬うこととなったのが起源、とされている。1年に1度の神輿渡御と、怪獣退治の故実がいつしか一緒になったもの。
小麦が収穫できる初夏の風物詩である「垂木の祇園祭」。「垂木の流鏑馬」「垂木の馬飛び」とも称された。
境内社に塩竈神社、八幡神社がある。本殿を守護する狛犬は、犬座りながら背筋をピンと張った形。
【ご利益】
厄災除け、病魔退散、無病息災、家内安全(公式HP)

【関連記事】
・静岡県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、静岡県に鎮座している神社の一覧
[電話]0537-26-3435
雨櫻神社(あめざくらじんじゃ、雨桜神社)は、静岡県掛川市上垂木にある神社。天竜浜名湖線の原谷駅の東、県道81号線を東に進む。御朱印の有無は不明。
『延喜式神名帳』にある「真草神社/眞草神社(遠江国・佐野郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では郷社。
境内は西北山を負い、中腹に社殿がある。石段を下ると東北より迂回して来る清流は東西を貫流し、数百年を経る木々は天を覆い、鬱蒼として神厳なる杜をなしている。
創祀年代は不詳。『遠江国風土記伝』や『大日本史』により、式内比定されている。他の論社に、袋井市の宇刈神社や、市内下西郷の龍尾神社がある。
鎌倉時代末期、火災により、付近の尾崎宮(現 六所神社)に遷座した。
室町時代の応永2年(1395年)、今川氏により社前の造営が行われ、応永5年(1398年)に竣工し、再遷座した。
戦国時代の永正9年(1512年)8月1日、今川氏親より社領75石が寄進された。もとは天櫻神社と呼ばれた。
山内一豊が当地領主になった頃、雨乞いのために和歌を詠み、桜の木に結びつけたところ、すぐに降雨となり、現社号が定着した。
江戸時代に入っても、徳川家康以降の歴代将軍は、御朱印地として社領を継続、六所神社とともに「上下宮」として崇敬された。
明治6年(1873年)、郷社に列し、明治41年(1908年)には神饌幣帛料供進社に指定された。御祭神は、素佐之男命・櫛稲田姫命・八王子命。
例祭は7月7日-14日で祇園祭。7日に大祭執行後、三体の神輿が六所神社に渡御して14日まで滞在、14日に還幸する。
8日からは六所神社において毎日正午に日祭が斎行される。13日の宵、下垂木中戈の中村氏庭において、宮人によるお獅楽の行事がある。
14日、神輿が小松原八幡の森の馬場において、休座の御前で獅子舞と流鏑馬奉納があり、その後還幸する。
近世までは毎年旧暦6月14日にこの例祭が行われ、掛川藩より領主の代参があり、幣帛が奉じられていた。
この祇園祭、この地区に怪獣が現れ、大暴れし、これを嘆いた近くの六所神社の神主が神の許しを得て、地元民らが馬に乗り退治した。
その怪獣を埋め、多くの神々を敬うこととなったのが起源、とされている。1年に1度の神輿渡御と、怪獣退治の故実がいつしか一緒になったもの。
小麦が収穫できる初夏の風物詩である「垂木の祇園祭」。「垂木の流鏑馬」「垂木の馬飛び」とも称された。
境内社に塩竈神社、八幡神社がある。本殿を守護する狛犬は、犬座りながら背筋をピンと張った形。
【ご利益】
厄災除け、病魔退散、無病息災、家内安全(公式HP)

【関連記事】
・静岡県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、静岡県に鎮座している神社の一覧
コメント