明治期に式内・刀何理神社の論社である白山神社を合祀
[住所]石川県加賀市小塩町ケ137甲
[電話]0761-76-0349 - 服部神社

貴船神社(きふねじんじゃ)は、石川県加賀市小塩町にある神社。近代社格では村社。北陸本線の加賀温泉駅の北、海岸近く、県道148号線沿い。御朱印の有無は不明。

海沿いの道を東へ行くと、尼御前岬がある。尼御前岬は、逃走中の義経一行がこの海岸を通った時、足手まといになるのを憂いた尼御前が身を投げたと伝わる。

創建年代は不詳。鳥居に天保(1831年-1845年)と刻まれており、江戸時代後期には存在していたことは間違いない。京都貴船總本社の御分霊。

御祭神は高龗神。明治27年(1894年)、貴船社から現社号に改称し、明治42年(1909年)には白山神社(菊理姫神)を合併合祀した。

この白山神社が、『延喜式神名帳』にある「刀何理神社(加賀国・江沼郡)」に比定される式内社(小社)の論社。

『加賀式内社並國史見在社調査』には下記のようにあり、江戸時代中期の安永年間(1772年-1780年)の震災で白山神社の旧社地は海中に没したという。
小鹽村ノ海岸ニ トカリ崎ト云アリテ海中ニ岩アリ 此邊往古ノ社跡ナリト云、今ハ村落ニ社アリテ白山社トス
当社の東300メートルほどの地に白山神社の旧社地がある。現在は駐車場になっており、その隅に神社跡の石柱が立っている。

なお、式内社「刀何理神社」の論社は他に、小松市矢田町に式内同名神社がある。当社は大正4年(1915年)、神饌幣帛料供進社に指定された。

【ご利益】
厄災除け、五穀豊穣、縁結び
貴船神社 石川県加賀市小塩町
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