白山御供田の地に饒速日命を奉斎、明治期に白山社を合祀
神田神社 石川県金沢市神田1-15-20
[住所]石川県金沢市神田1-15-20
[電話]076-241-0668 - 中村神社

神田神社(かんだじんじゃ)は、石川県金沢市神田にある神社。金沢駅の南西、北陸本線の線路、県道25号線と146号線の増泉交差点の近く。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』加賀国加賀郡の「神田神社」、石川郡の「神田神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

創祀年代は不詳。古くは白山比咩神社の神領で、御供米を調達したので神田村と呼ばれるようになり、当社号が定まったと考えられている。

いわゆる白山御供田の地。御祭神は饒速日命。その後の由緒も不詳だが、一時期は白山社と呼ばれていたという。

後述の明治期に合祀した白山社と同一視されていた可能性もある。明治になり、式内社に認められ、明治15年(1882年)には村社に列した。

明治39年(1906年)12月29日、神撰幣帛料供進社に指定され、明治40年(1907年)には白山社(菊理姫命)を合祀した。

石川県神社庁などでは、この白山社こそが当社の主祭神、としているが、白山比咩神社の神領に勧請されたと考えられる社で、上記の通り、明治期の合祀。

昭和44年(1969年)、社殿などの改築が行われた。例祭は秋祭が9月20日より3日間、春祭が4月20日より2日間。

社殿向かって左手に、ケヤキの御神木がある。社号標には「村社 神田神社」とある。一対の狛犬は、一つが鞠を持ち、一つが子連れ。神馬像もある。

なお、加賀郡の式内社「神田神社」の論社は他に、市内山ノ上町の小坂神社、田上本町の少名彦神社がある。

石川郡の式内社「神田神社」の論社は他に、増泉春日神社、白山市吉田町の当社および式内同名神社、白山市倉部町の八幡神社がある。

また、市内には神宮寺にも当社と同名の神社がある。

【ご利益】
五穀豊穣、厄災除け
神田神社 石川県金沢市神田
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