もとは大和を勧請、後に摂津を勧請した住吉神社、8月に屋台
[住所]静岡県榛原郡吉田町住吉2212-1
[電話]0548-32-0333

片岡神社(かたおかじんじゃ)は、静岡県榛原郡吉田町住吉にある神社。駿河湾西岸、県道31号線沿い。大井川の西、坂口谷川の東。参拝すれば、御朱印を頂ける。

『延喜式神名帳』にある「片岡神社(遠江国・蓁原郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では郷社。

社伝によれば、大和国の片岡神社から勧請されたのが創祀。第16代仁徳天皇の御代、摂津国の住吉大社から御分霊を勧請した。

以後、住吉大明神(住吉神社)と称されるようになった。現在も住吉神社、あるいは片岡住吉神社などと呼ばれる場合がある。

境内入口の石鳥居には、「住吉神社」の扁額が掛かっている。ただし一説に、奈良時代初期の和銅6年(713年)の勧請とも伝わる。

住吉神への信仰は、もともとこの地方の生業が農耕から漁業へ変化した結果と考えられているが、立地的に、往古より漁業が重要な産業だったはずで、不明。

御祭神は、底筒男命中筒男命表筒男命住吉三神と、息長帯毘売命。江戸時代前期の正保4年(1647年)に社殿を建て替えた記録が残っている。

明治になり現社名を正式名とした。大正2年(1913年)、帝室技芸員の伊藤平左衛門の設計により、社殿を萱葺きから瓦葺に改築した。戦後、幣殿を造営した。

境内社に、船玉神社、星宮神社、津島神社・稲荷神社・厳島神社、十二神神社・西の宮神社・琴平神社がある。境内に船体「住吉丸」が置かれている。

当社の例祭は8月2日。8月第1日曜日には神幸祭が行われ、大神輿、奴道中(道中奴)、稚児の大名行列、屋台の舞踊合戦などが行われる。

10月第2日曜日が秋期例祭で、古来より当社で「奥の院」と称されている末社の星宮神社の例祭。天香香背男命に延命長寿、万民幸福を祈願する。

4月3日が春祭で、船玉神社祭。午前10時からしらす漁、その他漁船主らによって行われ、稲荷神社祭が午後2時から、合殿の厳島神社、津島神社も併せて祭る。

6月30日が夏越大祓・茅輪神事。茅の輪くぐりが行われ、この時の人形は8月の例祭において海に流される。

【ご利益】
海上安全、国家鎮護、家内安全、産業振興、和歌・学問の神
片岡神社 静岡県榛原郡吉田町住吉
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片岡神社 静岡県榛原郡吉田町住吉の御朱印