日月の神「満月大明神」とも、明治期に式内認定で復興、10月例大祭
[住所]京都府綾部市位田町岩井107
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御手槻神社(みてつきじんじゃ)は、京都府綾部市位田町岩井にある神社。山陰本線の綾部駅の北、由良川を越える。府道74号線と77号線が交わる交差点近く。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「御手槻神社(丹波国・何鹿郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。

創祀年代は不詳。「御手槻」は「みてつき」と読むが、『式内社調査報告』によれば、現在は「みてすき」とも呼ばれているという。

『式内社の研究』によれば、水田村(みてすきむら)が「みてつき」に変化したと指摘している。

当社には穀田と呼ばれる神饌田があり、祈願祭に種を蒔いて、餅米を作り、例祭日に鏡餅を神に供える風習があるという。

古来より御手槻神として崇敬され、「みてつき」は日月の神だという。そのため「満月大明神」とも称された。

「みて」が「満ちて」と解釈され、満ちた月とされた、とされる。現在の御祭神は伊弉諾尊だが、月夜見命の方がふさわしいのかもしれない。

もとは吉美の氏神だったが、中世以降、吉美では高倉神社を氏神としたため、当社は衰微していたという。

明治初年(1868年)、所管が吉美から位田に移り、明治10年(1877年)6月、式内社に認定され、整備された。

例祭は10月10日で例大祭。現在は10月第2土・日曜日に下位田の氏政神社とともに合同祭礼の形をとっている。

当社の神輿は京都八坂神社の神輿の払い下げを受けたものとされ、秋祭り神輿巡行として、「位田太鼓奉納・競艇奉納・御供さん撒き」が行われる。

社殿右手には天満宮と神宮の遥拝所の石柱。左手には、若宮明神と、神霊社・稲荷神社・幸神神社・厄除神社・大山祇神社の五社を祀った境内社の祠がある。

【ご利益】
五穀豊穣、家内安全
御手槻神社 京都府綾部市位田町岩井
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