江戸後期に1000年祭、大椎大権現とも、4月2日に王の舞
天神社 福井県三方上中郡若狭町相田46-2
[住所]福井県三方上中郡若狭町相田46-2
[電話]-

天神社(てんじんじゃ)は、福井県三方上中郡若狭町相田にある神社。近代社格では村社。小浜線の藤井駅の東南、国道27号線の丹後街道沿い。相田天神社とも。御朱印の有無は不明。

旧丹後街道を挟んで南北700メートル、東西100-200メートル、背後に滝谷山・大谷山・白谷山などをひかえた相田地区に鎮座する。

創祀年代は不詳。鎌倉時代中期、鎌倉公と呼ばれた北条時頼(1227年-1263年)以前には創建されていたという。

江戸時代後期の享和元年(1801年)8月16日、大椎大権現の千年祭を執行したというから、創立は平安時代初期までさかのぼる可能性がある。

江戸時代前期の寛文4年(1664年)の記録によれば、大椎大権現とも呼ばれ、その時すでに八幡社を併祀していたという。

この八幡社も、文政元年(1818年)8月に千年祭が執行されており、大椎大権現と同じくらい古い可能性がある。

ともかく、氏子の崇敬が厚く、年々その祭礼は欠くことがなかった、という。御祭神は菅原道真

明治になり、村社に列し、明治41年(1908年)、境内社の権現社、八幡社(誉田別尊)、神明社(天照皇大神)、天王社(牛頭天王)を合祀した。

同年、さらに下記の神社を合祀した。

・愛宕神社 もと字平石鎮座(迦具土神
・金比羅社 もと字高野谷鎮座(大物主大神
・山神社 社跡に大きな石灯籠(大山祇命
・日吉神社 もと集落内鎮座(大山咋命
・春日神社 もと字宮の窪鎮座(天児屋根命
・山王社 もと字高野谷口鎮座(山王大神)

例祭は4月2日で大祭。子供神輿があり、当屋で村立ちの式・王の舞が行われる。当社では、お宮遷し・王の舞・獅子舞が行われる。

さらに当屋にて、御旅所の式・王の舞・獅子舞が行われる。いわゆる若狭の王の舞群の一つである。

前日の4月1日、コウリカキと呼ばれる、海水に入り禊をする。王の舞・御幣差の親子4人が久々子浜へ行き、海水1樽と海藻(ホンダワラ)、浜石を持ち帰る。

塩水は御神輿担ぎの丁(よぼろ)達の清めの水とし、海藻はしめ縄のしたたれとする。浜石は御捌様の庭に敷く。

12月31日には宮籠りがあり、清掃・供花・しめ縄を作り新年を迎える準備を行う。1月1日は四方拝で、集落の神主と氏子総代計4名が前夜より当社務所で参籠する。

【ご利益】
厄災除け、地域安全、学業・受験合格、病気平癒
天神社 福井県三方上中郡若狭町相田
【関連記事】
若狭の王の舞群 - 若狭の浦々に続く鯖街道、伝統を守る集落の祭り「王の舞」
福井県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、福井県に鎮座している神社の一覧