平安初期の創立、もとは岩倉大明神、4月に王の舞と獅子舞
[住所]福井県三方上中郡若狭町小原23-41
[電話]-
石桉比古比賣神社(いわくらひこひめじんじゃ、石桉比古比売神社)は、福井県三方上中郡若狭町小原にある神社。小浜線の大鳥羽駅の東南。御朱印の有無は不明。
『延喜式』巻9・10神名帳 北陸道神 若狭国 遠敷郡「石桉比賣神社/石桉比売神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。
石桉比古比売神社、石按比古比売神社、石按比古比賣神社、あるいは単に石按神社とも。本来は石桉が正しく、表記が難しいため、石くら神社とも。
創祀は平安時代の大同元年(806年)。あるいは一説には、大同4年(809年)に山城国岩倉神社を勧請したとも。
現在、京都に岩倉神社はない、と思われる。おそらく石座神社のことで、現在は、大雲寺鎮守となった石座神社、その御旅所だった山住神社が該当するだろうか。
当社の南方1キロには大谷古墳があり、西方1キロには城山古墳がある。城山古墳は全長約54メートルの前方後円墳で、若狭最初の広域首長の墓という。
御祭神は、石桉比賣大神・石桉比古大神。もとは式内社名通り、比賣大神(比売大神)のみだった。
近くの大鳥羽に同名神社があり、当社から比売神を大鳥羽へ勧請し、大鳥羽から比古神を、当社へ相互に勧請したという。
江戸時代前期の正保3年(1646年)、藩主酒井忠勝が再造したという。長らく岩倉大明神と呼ばれていた。
また、祭神不詳であったものの、昭和になって現祭神に決定したという。現在は素盞嗚命を配祀する。
境内中央に舞殿のような拝殿のような建物。その後方、石段上には、覆屋の中に二棟並んだ本殿がある。
その覆屋の左右は、これも覆屋の中に入った境内社が二社ある。一つは神武天皇社。もう一つは不詳だが、資料によれば境内社は他に金毘羅社・天神社があるという。
石段上左右に大正5年(1916)10月建立の出雲丹後狛犬があり、神武天皇社の前にも狛犬が安置されている。
例祭は4月第1日曜日。当社での式典が終了すると、小原が務める獅子が境内を廻り、次に氏子集落の南が務める王の舞が舞殿で舞われる。
いわゆる若狭の王の舞群の一つで、王の舞が終わると獅子が起き上がり、お菓子を撒きながら境内を走り回る。
やはり王の舞は子供が、獅子舞は青年が舞い、王の舞では、小学校低学年の男子が唐草や鶴の模様の素襖と袴を着て舞う。
【ご利益】
地域安全、家内安全、無病息災、厄災除け
【関連記事】
・若狭の王の舞群 - 若狭の浦々に続く鯖街道、伝統を守る集落の祭り「王の舞」
・福井県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、福井県に鎮座している神社の一覧
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石桉比古比賣神社(いわくらひこひめじんじゃ、石桉比古比売神社)は、福井県三方上中郡若狭町小原にある神社。小浜線の大鳥羽駅の東南。御朱印の有無は不明。
『延喜式』巻9・10神名帳 北陸道神 若狭国 遠敷郡「石桉比賣神社/石桉比売神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。
石桉比古比売神社、石按比古比売神社、石按比古比賣神社、あるいは単に石按神社とも。本来は石桉が正しく、表記が難しいため、石くら神社とも。
創祀は平安時代の大同元年(806年)。あるいは一説には、大同4年(809年)に山城国岩倉神社を勧請したとも。
現在、京都に岩倉神社はない、と思われる。おそらく石座神社のことで、現在は、大雲寺鎮守となった石座神社、その御旅所だった山住神社が該当するだろうか。
当社の南方1キロには大谷古墳があり、西方1キロには城山古墳がある。城山古墳は全長約54メートルの前方後円墳で、若狭最初の広域首長の墓という。
御祭神は、石桉比賣大神・石桉比古大神。もとは式内社名通り、比賣大神(比売大神)のみだった。
近くの大鳥羽に同名神社があり、当社から比売神を大鳥羽へ勧請し、大鳥羽から比古神を、当社へ相互に勧請したという。
江戸時代前期の正保3年(1646年)、藩主酒井忠勝が再造したという。長らく岩倉大明神と呼ばれていた。
また、祭神不詳であったものの、昭和になって現祭神に決定したという。現在は素盞嗚命を配祀する。
境内中央に舞殿のような拝殿のような建物。その後方、石段上には、覆屋の中に二棟並んだ本殿がある。
その覆屋の左右は、これも覆屋の中に入った境内社が二社ある。一つは神武天皇社。もう一つは不詳だが、資料によれば境内社は他に金毘羅社・天神社があるという。
石段上左右に大正5年(1916)10月建立の出雲丹後狛犬があり、神武天皇社の前にも狛犬が安置されている。
例祭は4月第1日曜日。当社での式典が終了すると、小原が務める獅子が境内を廻り、次に氏子集落の南が務める王の舞が舞殿で舞われる。
いわゆる若狭の王の舞群の一つで、王の舞が終わると獅子が起き上がり、お菓子を撒きながら境内を走り回る。
やはり王の舞は子供が、獅子舞は青年が舞い、王の舞では、小学校低学年の男子が唐草や鶴の模様の素襖と袴を着て舞う。
【ご利益】
地域安全、家内安全、無病息災、厄災除け
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