平安初期に京都岩倉を勧請、小原と相互勧請、三社本殿
石桉比古比売神社 福井県三方上中郡若狭町大鳥羽4-22
[住所]福井県三方上中郡若狭町大鳥羽4-22
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石桉比古比売神社(いわくらひこひめじんじゃ、石桉比古比賣神社)は、福井県三方上中郡若狭町大鳥羽にある神社。小浜線の大鳥羽駅の西すぐ。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 北陸道神 若狭国 遠敷郡「石桉比古神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。

石按比古比売神社、石按比古比賣神社などとも。平安時代初期の大同4年(809年)3月3日、山城国岩倉村、岩倉神社を勧請したものという。

現在、京都に岩倉神社はない、と思われる。おそらく石座神社のことで、現在は、大雲寺鎮守となった石座神社、その御旅所だった山住神社が該当するだろうか。

なお、当社地から南500メートルの丘陵上に城山古墳がある。長さ約54メートルの前方後円墳。

4世紀末か5世紀初めの造営と推定され、若狭における最初の広域首長の墓と推定されている。当社との関係は不明。

御祭神は、石桉比古大神・石桉比売大神。もとは当社は式内社名通り、比古大神のみを祀る社だった。

近くの小原に同名神社があり、当社から比古神を小原へ勧請し、小原から比売神を、当社へ相互に勧請したという。

神紋は葵の紋。鳥居扁額には式内石桉神社とある。本殿鞘堂の前に、大正14年(1925年)9月建立の出雲丹後狛犬がある。

本殿鞘堂の中は、中央が当社、左右に稲荷神社と天満宮が祀られている。社殿の右前には、天満宮の牛の像がある。

境内の右手入口には、赤い鳥居が立ち、扁額には稲荷大明神とある。右手の入口を入ったところには「愛宕神社遥拝所」と書かれた場所に鳥居がある。

左手と右手にそれぞれ境内社が祀られている。当社の例祭は4月第1日曜日。

【ご利益】
地域安全、家内安全、厄災除け
石桉比古比売神社 福井県三方上中郡若狭町大鳥羽
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