奈良期聖武朝の創立とも、日置朝臣の祖神、杉谷荒神とも
[住所]福井県大飯郡高浜町日置49-23
[電話]-
日置神社(ひきじんじゃ)は、福井県大飯郡高浜町日置にある神社。小浜線の三松駅と青郷駅の間、国道27号線の丹後街道の日置交差点近く。御朱印の有無は不明。
『延喜式』巻9・10神名帳 北陸道神 若狭国 大飯郡「日置神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。
参道正面入口からは若狭富士とも呼ばれる青葉山が見える。当社の社号は「ひき」「へき」「ひおき」などと呼ばれていたこともあった。
創祀年代は不詳。江戸時代中期の享保14年(1729年)『日置之神社伝来之略記』に「聖武天皇の御宇には、三松と日置の間に鎮座」とある。
聖武天皇は奈良時代の第45代天皇。在位は神亀元年(724年)から天平勝宝元年(749年)。当社について、『若狭国神名帳』に「正五位 日置明神」とある。
御祭神は応神天皇。異説として、日置朝臣の祖神も挙げられるが、日置朝臣は、第15代応神天皇の皇子大山守王の後裔のため、日置朝臣の祖神がつまり応神天皇。
そういう意味では、八幡神ではない。ただし、日置は天体の運行・天象の変化を観察して、それによって暦を定める、の意であり、本来の御祭神は日招き、日神だろうとも。
鎌倉時代中期の文永2年(1265年)の『惣田数帳』には「日置宮」とあるという。
荒神山の麓にあり、中世から近世にかけては、単に「荒神さん」と呼ばれていた。これは、南北朝時代初期の康永3年(1344年)、日引の瑞泉寺を日置に遷した。
その際、当社の神域を侵すようにして寺を建てたため、まるで当社が寺の鎮守のような形になったためだという。
室町時代の永享年間(1429年-1441年)、内之浦小黒飯城主である大草伊賀守忠基が日引邑に社殿を遷し、兵家の守護神とした。
しかし宝徳元年(1449年)9月9日、神託があったので現在地である杉谷に遷したという。ここから、杉谷荒神と呼ばれるようになったと考えられる。
その後、戦乱によって荒廃したが、享保14年に再興された。つまり、当時の神主である一瀬喜兵衛尉藤原定住が『日置之神社伝来之略記』をまとめた年である。
そこには、「御祭神の神秘な光は、あらゆる方向に輝き渡って目出度いことや不思議なことが起こった」ともある。
例祭は10月9日。社殿の前には明治34年(1901年)9月建立の出雲丹後の狛犬があり、本殿縁側の神殿狛犬がある。境内社に八幡神社、山の神ノ社がある。
【ご利益】
厄災除け、地域安全、家内安全
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・福井県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、福井県に鎮座している神社の一覧
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日置神社(ひきじんじゃ)は、福井県大飯郡高浜町日置にある神社。小浜線の三松駅と青郷駅の間、国道27号線の丹後街道の日置交差点近く。御朱印の有無は不明。
『延喜式』巻9・10神名帳 北陸道神 若狭国 大飯郡「日置神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。
参道正面入口からは若狭富士とも呼ばれる青葉山が見える。当社の社号は「ひき」「へき」「ひおき」などと呼ばれていたこともあった。
創祀年代は不詳。江戸時代中期の享保14年(1729年)『日置之神社伝来之略記』に「聖武天皇の御宇には、三松と日置の間に鎮座」とある。
聖武天皇は奈良時代の第45代天皇。在位は神亀元年(724年)から天平勝宝元年(749年)。当社について、『若狭国神名帳』に「正五位 日置明神」とある。
御祭神は応神天皇。異説として、日置朝臣の祖神も挙げられるが、日置朝臣は、第15代応神天皇の皇子大山守王の後裔のため、日置朝臣の祖神がつまり応神天皇。
そういう意味では、八幡神ではない。ただし、日置は天体の運行・天象の変化を観察して、それによって暦を定める、の意であり、本来の御祭神は日招き、日神だろうとも。
鎌倉時代中期の文永2年(1265年)の『惣田数帳』には「日置宮」とあるという。
荒神山の麓にあり、中世から近世にかけては、単に「荒神さん」と呼ばれていた。これは、南北朝時代初期の康永3年(1344年)、日引の瑞泉寺を日置に遷した。
その際、当社の神域を侵すようにして寺を建てたため、まるで当社が寺の鎮守のような形になったためだという。
室町時代の永享年間(1429年-1441年)、内之浦小黒飯城主である大草伊賀守忠基が日引邑に社殿を遷し、兵家の守護神とした。
しかし宝徳元年(1449年)9月9日、神託があったので現在地である杉谷に遷したという。ここから、杉谷荒神と呼ばれるようになったと考えられる。
その後、戦乱によって荒廃したが、享保14年に再興された。つまり、当時の神主である一瀬喜兵衛尉藤原定住が『日置之神社伝来之略記』をまとめた年である。
そこには、「御祭神の神秘な光は、あらゆる方向に輝き渡って目出度いことや不思議なことが起こった」ともある。
例祭は10月9日。社殿の前には明治34年(1901年)9月建立の出雲丹後の狛犬があり、本殿縁側の神殿狛犬がある。境内社に八幡神社、山の神ノ社がある。
【ご利益】
厄災除け、地域安全、家内安全
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