農業始め「鍬立」の神を祀る七社大明神、珍しいバリアフリーの境内
大飯神社 福井県大飯郡おおい町山田4-1
[住所]福井県大飯郡おおい町山田4-1
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大飯神社(おほいたじんじゃ/おおいじんじゃ)は、福井県大飯郡おおい町山田にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 北陸道神 若狭国 大飯郡「大飯神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では郷社。

小浜線の若狭本郷駅から県道1号線を南へ道なりに進み、若狭西街道との交差点あたりで折れる。舞鶴若狭自動車道の手前。

創祀年代は不詳。社伝によれば、大飯田郷開拓の祖神7柱を、大飯鍬立大神(おおいたくわたちのおおかみ)・七社大明神として祀ったのが起源だという。

御祭神は大飯鍬立大神。「鍬立」は農業始めという意だという。御祭神の異説として、祭神不詳、猿田彦神などがある。

『若狭国神名帳』に「正五位 大飯明神」とある。文明3年(1471年)、本郷判官源政泰により再建された。

地頭本郷氏の勧請による日枝神社を下宮と呼ぶのに対し、当社は上宮とも呼ばれた。

その後、江戸時代前期の寛文11年(1671年)にも再建され、延宝3年(1675年)の『由緒書』には「七社大明神」とある。

江戸時代中期の安永7年(1778年)にも再建され、江戸時代後期の文化3年(1806年)の棟札には「大飯鍬立社」とある。

幕末の慶応4年(1868年)、小浜藩より式内社に認定され、明治5年(1872年)には郷社に列した。

その後、社格改正により、一時期村社になったが、明治14年(1881年)には郷社に復した。

明治44年(1911年)10月、山田字村中の無格社八幡神社(応神天皇)と、その末社愛宕神社(火産霊神)を合祀。大正9年(1920年)5月、柴崎字墓前の無格社八幡神社を合祀。

例祭は10月10日。境内社に天満神社がある。車椅子用の参道も作られれ、バリアフリーの神社としても知られる。拝殿前に出雲丹後の狛犬がある。

【ご利益】
五穀豊穣、子孫繁栄、家内安全
大飯神社 福井県大飯郡おおい町山田
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